最近話題の新作ディストーション、Vox Satchurator、あまりに良かったので買ってしまいましたw
ということで、さっそくレビュー、行って見たいと思います。
Vox Satchurator
こちらがその、Satchuratorです。改めてご紹介しますと、VOXとジョー・サトリアーニの共同開発によって生まれたディストーションペダルですね。コントロールはGAIN、TONE、VOLUMEとON/OFFスイッチ、ゲインアップ用のMOREスイッチ、そして前段にワウ等を接続したときにINPUTでのクリッピングを防ぐというPADスイッチで構成されます。サイズはおおまかにBOSSペダルを横に並べたようなサイズで、IN/OUTは右と左に、奥側にDC INPUTがあります。
その奥側には、Designed in partnership with Joe Satrianiの文字と、サトリアーニのサインが入っています。この写真を見ていただけると分かると思いますが、塗装もプレーンな赤ではなく、ラメではないんですが、それに近い感じの塗装になっていてとてもきれいです。触った感じはツルツルです。
電池交換は専用の蓋を外すだけで、ネジを使わずに行うことができるようになっています。では、内部を見てみましょう。
最初この中身を見たときはびっくりしました。トゥルーバイパスでないのは分かりますが、この基板、パッと見るとまるでLovepedal並に部品点数が少ないのかと思いましたが・・・ノブとジャックのワッシャをはずしてみると・・・
こんな感じになっています。表面実装チップと、基板両面に電気信号の通る部分を作ったことで、部品点数が全然分からなくなっていたんですねw
とはいえ、ディストーションペダルとしては十分に部品は少ないですし、表面実装チップはともかく、両面に信号を通る部分をつくるのは、もちろん基板デザインによりますが、いいことだと思います。例えばGND側の信号と音声信号を基板の表と裏に分けて通せば、ノイズ面での改善も見られると思います。まぁこのSatchuratorがどうなっているのか、までは分かりませんが・・・w
こちらは、OPAMP回りです。PADスイッチはOPAMP付近に設置されていることが分かりますね。写真左側にはダイオードクリッピングも確認できます。ゲインが高めのペダルにしては、クリッピングがこれだけなんですね〜。高い反応性を持つ秘密かもしれません。
使われいるOPAMPなんですが・・・なんと表面が削られているんですよw
そのため、何を使っているのかまでは分かりませんでした。
裏蓋にあるシリアル番号等の表記です。私のペダルはシリアルが002220でした。番号の付け方は分かりませんが、もし2000台以上も製作され、それがメーカーで欠品になっているとすれば恐ろしいほどの売れ行きだということになりますねw
右下にはしっかりと、「Made in Japan」の文字が入っていますw
これは箱のデザインです。かっこいいですw
- 操作性/サウンドレポート
ではでは、レビューの方いってみましょうか。
とはいっても、操作性については試奏レポートで述べたこととほぼかわりません。PADスイッチも試したんですが、前にワウをつないでもうちの環境では特に変化がありませんでした。
というわけで、サウンドを録ってみました。
サンプルサウンド
上記ページにテレキャスとレスポールを使った音源をUPしてみました。Satchuratorのツマミは全て112時の位置に設定し、「どちらもクリーン→ON→ギターのVOL3→VOL最大→MORE」という感じで弾いています。そうそう、全てリアPUです。
高いと言われる反応性についてですが、さすがにそれを売りにしているような・・・Timmyのようなペダルと比較すると、そこまではいかないというのがわかりますね。ピッキングで変化をつけることもできますが、それよりもむしろ、ギターのVolumeコントロールを使ってゲインを調整できるようにセッティングされている感じがしますね。
とはいえ、おそらくこれ以上反応性が高く、ピッキングニュアンスが出過ぎると、ディストーションペダルとしては使いにくいものになってしまうのかもしれません。
サンプルを聴いていただくと分かりますが、Moreスイッチを踏んでも音量が全然変わっていないのが分かると思います。これは今までにない感じだと思います。ゲインを上げるって、一般的には増幅量を増やすとか、クリッピングをつよくする、とかいう形だと思うんですが、それだとどちらの場合にも音量が変わってきてしまうものなんですよ。これは試行錯誤の繰り返しで調整された結果、こういうものができたんだという感じではないかと思います。
というわけで、Vox Satchuratorでした。かっこよくて音も良くて、そして安い・・・たしかに表面実装チップやフットスイッチ部などでのちょっとした妥協はみられますが、それは仕方がない部分だと思います。
総合的に見て、量産品のペダルとしては本当に高いレベルの製品だと思います。売れているのも当然、なんでしょうね。