元Dallas-Arbiterにてファズフェイスの製作などを行い、またHIWATTやVOXの創設者さんとも親しい、イギリスの名エンジニア、デニス・コーネル氏。彼が主宰するブランド、Cornellでは、エリック・クラプトンが自宅用アンプとして使っているとも言われるRomany Plusやプレキシマーシャルサウンドを再現したPlexi Sevenといったアンプを製作していて、マイナーながらも強い支持を集めています。
そんなCornellから、エフェクターが登場です。デニス・コーネルさんは、過去にArbiter名義のファズフェイスのリイシューを監修し、またCornell名義でもファズフェイスを製作していましたが、Cornellブランドでファズフェイス以外のエフェクターは初めてとなります。新製品のラインナップ3機種を見てみましょう。
まず、『CORNELL Overdrive Special』です。コントロールはOutput、Boost、Gain1、Gain2の4ノブと、Toneスイッチとなっています。3つのフットスイッチは右側からバイパス、チャンネル切替、ブーストとなっていて、これからも分かるように、2ch仕様のオーバードライブにブースターを搭載したものとなっているわけですね。Toneスイッチはハイカットスイッチとなっているようです。オーバードライブは、Ch1がクリーンブースト的なサウンド、Ch2がローゲインのクランチサウンドとなっていて、さらに後段にブーストが搭載されているという形のようですね。多機能でありながら、ほとんどクランチまでに特化したタイプというのも珍しいです。それにしても「Overdrive Special」という名前は、あのアンプを思い浮かべますが、音色は似ているのでしょうか・・・きになります。
続いて、『CORNELL TM Boost』。TMというのはTrebleとMiddleのことで、コントロールもTreble、Middle、Gainとなっています。これはどういうペダルか、というと、トレブルブースターとミッドブースターを切り替えて使うことができるタイプのペダルです。フットスイッチは右側でペダルのON/OFF、左側でトレブルとミッドブーストの切替となっています。ブライアン・メイとクラプトンサウンドを一つにまとめた・・・なんて言っていいのかわかりませんが、そういう雰囲気があるペダルだと思います。
そして、『CORNELL The 1st Fuzz』。コントロールがVolumeとFuzzのみ、そしてCornellブランド、とくればこれは・・・そう、ファズフェイスです。ゲルマニウムトランジスタ、NKT275を採用したタイプのファズペダルです。Dallas-Arbiter社で「本物のファズフェイス」を製作していたコーネルさんが作る最初のファズペダル(1st Fuzz)ということで、ファズフェイスがDallas-Arbiter名義となった頃のファズフェイスサウンドなのではないかと勝手に考えています。
というわけで、Cornellから発売された新製品を見てみましたが・・・これはどれも期待せざるを得ないペダルではないでしょうか。価格もそこまで高価ではありませんし、これは注目ですね。是非とも、全部弾いてみたいです。
人気blogランキングへ