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Jim Dunlop JH-F1 Jimi Hendrix Fuzz Face


なんか最近、ファズフェイスが注目されている気がします・・・自分の周りだけなのかもしれませんが・・・w
というわけで、今回はこちらです。現在「Fuzz Face」の権利を持っているDunlopが、ジミ・ヘンドリクスが使っていたシリコントランジスタのファズフェイスを復刻したというモデル、JH-F1です。では、いってみましょう!

Jim Dunlop JH-F1 Jimi Hendrix Fuzz Face


「ファズといえば」という問いがあれば、人それぞれいろいろな答えがあると思いますが、私にとってファズといわれて最初に思い浮かべるのがファズフェイスです。何故かは分かりませんw
このJH-F1、初期はフットスイッチ下のメーカー名が、オリジナルのArbiter Englandにあやかってか「Dunlop California」となっていました。しかし、現在では写真のように「Dunlop Manufacturing Inc.」となっています。(オリジナルの最終モデルに書かれていたDallas Music Industries LTDに近づけた、ということでしょうか)
外観は若干緑がかったブルーで、70年代のオリジナルFuzz Faceに似せてありますね。

ノブもオリジナルと似た形状のものが使われています。

インプットとアウトプットはペダル奥側にあります。INが左側にあるのもオリジナルと同じですね。アダプター端子はもちろんありません。

裏面はこんな感じです。シグネチャーモデルらしく、サイン入りです。

外箱もシグネチャーらしいものになっています。派手ですw

内部はこんな感じです。大きな筐体に小さな基板、これこそ古いファズって感じでいいですね!

オリジナルモデルに似せた基板が使われています。地味に基板の裏面にはオリジナルにはなかったバイアス調整用と思われるトリマが追加されていたり、ちょっとした改良も加えられています。

トランジスタはBC108を採用。なぜか1つの足にだけ絶縁チューブが付けられています。パーツにもこだわりが見受けられますね。ハンドワイアードと謳われていますが、これを見る限りたしかに手作業で作られているように思います。Dunlopクラスのメーカーでこれはすごいです。

ポットもMade in UKのものが使われています。

フットスイッチはDunlopロゴが入ったモデルとなっています。スイッチ周りの配線も丁寧ですね。
ということで、Dunlopは最近、MXRブランドでもカスタムショップ名義でオリジナルモデルを細かく再現したものを作ったりしていますが、このJH-F1もかなり高いこだわりで制作されていることが分かります。気づいている方も多いと思いますが、Dunlopのこだわりペダルにはたいてい、Way Hugeのジョージ・トリップスさんが関わっています。そしてこのJH-F1にもやはり、ジョージ・トリップス監修です。この人が入ってからのDunlopペダルは、それ以前にくらべてどれも中身が濃い(マニアックとも言うw)ものが多くなったと思います。

というわけで、写真はこんな感じでしょうか。ではレビューしてみましょう。

  • 操作性

60年代にデザインされたペダルを再現したモデルですので、「使い勝手」という面では最近のモデルと比べることはできません。IN/OUTが逆だし、アダプタも使えませんし・・・マイクスタンドの足をモデルにしたというこのデザインは頑丈ですがボードへの収まりも悪いし、ON/OFFを示すLEDもないし、でかいし重いし・・・もちろん「だから良い」とも言えるわけですけどねw
コントロールはVolumeとFuzzだけのシンプル仕様なので難しいところはまずありませんが、逆に細かい設定はできません。古くさいファズペダルそのもの、と言える使い心地です。使いやすいとはとても言えませんが、大好きですw

  • サウンドレポート

私はファズフェイスのクローンモデルを何台か持っていますが、実はシリコンファズフェイスクローンはこの1台しか持っていません。なので他のモデルと比較することはできませんが・・・JH-F1は好き嫌いはともかく、とても評価の高いモデルで、発売直後から「すごいモデルが出た」と話題になっていました。オリジナルファズフェイスを弾いたことはないので私の言葉で語ることはできないのですが・・・「現行品で最もオリジナルに近い音」が出るという話を、前回ファズフェイス特集をした某THE EFFECTOR BOOK関係の方から聞くことができました。カスタムモデルやそれに近いような少量生産のペダルを除いて、普通に買うことのできるモデルとしてはCornell The 1st Fuzz(残念ながら現在は廃盤となってしまいました)と並んで「最良のファズフェイス」の一つだそうです。
このペダルを買ったのはそういう話を聞く前で、主にネット上での高い評価は知っていた状態でした。そして実際に弾いてみると、一聴して「あ、良い!」と思いました。けっこういろいろなエフェクターを今まで弾いてきましたが・・・特に歪み系ペダルにおいて、音を出した瞬間にひらめくと言うんでしょうか・・・「これは」と思ったペダルって、何らかの形で「飛び抜けた良さ」を持っている気がします。
まず、シリコントランジスタということもあってか、かなり安定した歪み方をします。ゲルマニウムトランジスタのモデルのような緊張感は薄いですね。逆に言えば、それだけ使いやすいとも言えると思います。
Fuzzコントロールがフルアップ位置から5°くらい戻したところで最もバランスが取れる音色になります。これはFuzz Faceのセオリー通りですね。このセッティングに固定して、ゲインはギター側のヴォリュームで可変するという使い方が合っているように思います。
その状態でギターのヴォリュームをフルアップにすれば、太くてちゃんと抜ける、非常に使いやすくて素晴らしいファズサウンドとなります。ゲイン的には、しっかりと歪んでいますがそこまで高くはないですかね。和音でも音はつぶれません。シリコンのファズフェイスにしてはローミッドが若干強めの味付けになっている気はします。セッティング次第ではありますが、Jimi Hendrixシグネチャーということもあり、ストラトキャスターとの組み合わせを第一として調整されているのかもしれません。
そのままギターのヴォリュームを絞っていくと、これもセオリー通りクリーンサウンドとなります。エフェクトOFF時のクリーンと比較すると、このペダルの特性も手伝ってか、中低域が太くなり、まるで弦の振動がそのまま感じられるような立体感が生まれます。和音を弾けばラウンド弦の震えとプレーン弦の倍音が強調されたような音色になります。もっと簡単に言えば、「アコースティックっぽくなる」という言い方が一番分かりやすいかもしれません。この音に薄くリバーブをかけると、「最高」と言いたくなるような音色になりますね。若干加わる濁りが非常に良い味となる、そんな音色です。
もちろん、これ1台でジミヘンの音がそのまま再現できるわけではありません。(アンプやギター、弾き方まで含めてジミの音ですから当然です。)しかし少なくとも、シリコントランジスタのファズフェイスとしては非常に完成度が高く、素晴らしいモデルであるのは間違いないと思います。
そして、こんなクオリティのペダルが、いつでも買えるほど流通しているということ自体がすごいことだと思います。音色はもちろんのこと、外観や内部パーツにも高いこだわりを見せ、裏蓋を開けたときに見える部分にもオリジナルっぽさを残しているということなど、ファズフェイスが好きな人には最良の選択肢の一つと言えるのではないでしょうか。これは本当に良いと思います。発売直後から高い評価を得ているのも当然ですね!

 
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