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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

新発想の機材を製作するEVA電子から、コンパクトタイプのモデルが登場!

大阪のエフェクター・機材ブランド、EVA電子。かなり長く活動されているところなのですが、ご存知ない方もけっこうおられるかと思います。
最近は少しずつ楽器店での取扱も増えてきて、知名度も上昇中のブランドです。ここの特徴は、あまり他では見られない発想のペダルを製作しているというところです。
特に「音の位相」や「インピーダンス」「ヴォリューム」という、どちらかといえば地味で難しい、しかし大切な要素に関する機材を多数製作していて、使いこなせれば素晴らしいパフォーマンスに直結するペダルがメインなブランドです。
ラインナップは実はかなり豊富で、プレイヤーの環境に応じた細かなモデルが多数あり、プロ志向というか、現場主義的なコンセプトで機材を製作しています。これまで、一般的なエフェクターのサイズとは少し違った、大きめなサイズのペダルを製作していたんですが、新しくコンパクトなモデルが発売されました。
6機種をまとめてご紹介します。ではいきましょう!

EVA Booster Stabilizer "SB-2"

まずは、一番「エフェクターらしい」モデルから。
この「Booster Stabilizer "SB-2"」は、ブースターです。ただ、いわゆるガツンと音を増幅するタイプのブースターではなく、音のあと一歩を調整するというタイプのモデルとなっています。
Levelノブは11時の位置でフラットとなっていて、そこから右に回せば増幅、左に回せば音量を下げることも可能です。
また、OFF時にはEVA電子の看板ともいえる、Sound Stabilizerとして動作します。Sound Stabilizerはいわゆるバッファアンプで、インピーダンスを下げることを目的としたものです。パッシブ、アクティブ両方のPUに対応するバッファで、バッファー臭さのない「楽器本来の音」を意識した自然なもの、とのことですね。電池使用はできず、9V〜18Vのアダプタ駆動のみとなっているようです。

EVA Sound Stabilizer vII "SS-2"

さきほどのBooster Stabilizer "SB-2"が、最もエフェクターらしいと書きましたが、ここから先はEVA電子らしい、新しいペダルが登場します。
まずはこちら、「Sound Stabilizer vII "SS-2"」です。これは、非常にシンプルなバッファ専用機です。フットスイッチやコントロールはありません。
Sound Stabilizerがバッファだというのは先ほど書いたとおりで、ハイインピーダンス(Hiz)をローインピーダンス(Loz)に変換するものですね。電池、または9〜18Vアダプタで駆動します。

EVA Stabi & Phase "PHC-2"

続いてはこちら、「Stabi & Phase "PHC-2"」です。
EVA電子の機材コンセプトに大きく関わる、「音の位相」「インピーダンス」の両要素を持ったモデルです。
StabiはSound Stabilizer、つまりバッファです。そしてPhaseはそのまま、位相ですね。このペダルは、バッファ内蔵型位相変換ペダルです。
Sound Stabilizer vIIと同様、つなげばバッファとして機能します。その上で、INVENT/NORMALのPhase切替スイッチがついていて、音の位相を180°反転させることができます。NORMALで位相はそのまま、INVENTで反転となります。
位相は、単純にギターを弾いているだけならば、ループブレンダー等で位相が反転する機材を通った音と原音をブレンドする時以外は、ステレオ出力でスピーカーの接続を間違ったとかで無い限り、ほとんど問題になることがありません。(多くのループブレンダーに位相反転スイッチが付いているのはこのためです)
ただ、複数の楽器が合わさるとまた違ってきます。
音は波です。言うまでも無く。実際は3次元的に動く波なわけですが、単純に登って下がる波を考えます。

たとえばこんな感じの波があります。これの位相を反転させると


こうなります。音は振幅と周波数で決まるので、この2つは単体では同じ音に聞こえます。
ところが、この2つの波が合わさると、お互いの振動を打ち消し合い、波は消えてしまいます。つまり音が聞こえなくなります。
仮に、ギターとベースがこういう状態だったとしたら、ギターとベースの音程が違っていたとしても、ギターの倍音成分のある周波数と、ベースの倍音成分のある周波数が打ち消し合ってその音が消えてしまいます。結果、音が痩せてしまうことになりますね。
もちろん、実際はこんな単純なことではなく、たとえば聞く位置やスピーカー配置等によっても位相はずれますが、適切であれば180°ずれてしまうことはまずないです。ただ、そのずれが大きければ、音は濁り、解像度がぼやけた感じに聞こえます。

では、なぜ位相を反転させる装置に意味があるのかというと、まず、エフェクター等の機材で、位相が反転して出力される機器があるということ。それは意図したものかそうでないかはともかく、そういう機材は存在します。
それらの機材を複合した結果、最終的に位相が他の楽器と違ってしまう場合があります。「反転するからダメ」ではなく、相対的に他と大きく位相がずれてしまう場合がある、ということですね。そのとき、位相を反転するとどうでしょうか。仮に180°位相がずれていたとすれば、反転させることでずれはなくなり、その音は鮮明に聞こえます。また、180°以外のずれであったとしても、大きなずれを軽減させて小さくすることができるというわけです。

ややこしい話はともかく、つまり、どうなるのかというと、「アンサンブル内で音抜けが良くなる可能性がある」ということになります。これは会場で使うアンプやマイキングの位置だったり、またエフェクターが1つ増えたりしただけでも変わるので、リハ等で位相を変えてみて良い方を選ぶ、という使い方をするとやりやすいのではないかと思います。

EVA Sound Stabilizer vII ImpedanceSelect "SS-2I"

次はこちら。「Sound Stabilizer vII ImpedanceSelect "SS-2I"」です。
このペダルは、Sound Stabilizer vIIの機能追加版で、名前にあるとおりインピーダンスのセレクトができるようになったモデルです。
HI IMP/LO IMPの選択スイッチによって、「入力インピーダンス」を切り替えることができます。例えば、ギターから一番始めにつなぐ場合はHI IMP、エフェクターの最後につなぐ場合はLO IMPと選択できるわけですね。
出力インピーダンスは変わらず、ローインピーダンスで出力されます。

EVA Final Phase "PHC-2F"

続いてはこちら、「Final Phase "PHC-2F"」です。先ほどのStabi & Phase "PHC-2"と同様、バッファと位相切替のできるペダルです。位相はINVENT/NORMALのPhaseスイッチで切り替えられます。
違いは、インプットインピーダンスがローインピーダンスとなっている点。Stabi & Phase "PHC-2"はハイインピーダンス入力なのでエフェクターの始めにつなぐことを想定されていますが、こちらは逆に、Finalの名前の通り、エフェクターの最後につなぐことを想定されたモデルとなっています。

EVA LoZ to HiZ Converter "FS-2"

ラストはこちら。これはかなりおもしろいです。
「LoZ to HiZ Converter "FS-2"」は、名前からも分かるとおり、インピーダンスを「上げる」ための機材です。
インピーダンスは、ハイ受けロー出し、という言葉があるんですが、要するに機材を通ればだんだん下がっていくように設計するのが基本ですし、当然、ほぼ全ての機材はそうなっています。
ただ、アンプはギターから直結しても大丈夫なように設計されているので、(ケーブルの引き回しでノイズが出る等の問題はともかく)入力インピーダンス自体はギターからの高いインピーダンス出力でも問題ありません。
このペダルは、多数のエフェクターを通って下がった信号のインピーダンスを、アンプの直前でまた上げてやることによって、アンプ直結時のようなサウンドを甦らせるというコンセプトで作られています。
実際どの程度音が変わるのかはわかりませんし、インピーダンスを上げているのでこのペダルの後に長いケーブルをつないだりはしない方が良いと思います。例えばアンプの上に載せてパッチケーブルでInputに接続し、ボードからのケーブルはこのペダルのInputに挿す、みたいな使い方がよさそうですね。
これはどの程度変わるのか、興味深いです。
 
というわけで、EVA電子の新しいコンパクトシリーズをまとめてご紹介してみました。
率直に言って、変わったメーカーだと思います。かなり地味で、ともすれば効果がない、ほとんど変わらないと言われかねない部分にあえて斬り込んでいくことで、よりプレイヤーの環境に合わせた細かな調整を可能としている感じですね。これを待っていたという方もいれば、こんなの意味がないと思う方もいるかもしれません。そこはそれぞれでしょうけど、ただこういう機材もあるんだと知っていただけたらと思います。
面白いです。
 
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