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エフェクターの電源を考える!パワーサプライ特集!

CAJ AC/DC Station Ver.3 One Control Distro Voodoo Pedal Power 2 Plus
エフェクターにおいて、電源は非常に重要な要素です。
もちろん、安定してエフェクターを駆動させるという必要最低限のことから、さらに音そのものに関わってくる部分まで、電源がエフェクターに与える影響は非常に大きく、また同時に、いろいろとややこしいところもあったりします。
今回は、そんな電源まわりを支える「パワーサプライ」について、いろいろ見てみたいと思います。どんな種類があるのか、どうやって選べば良いのか、といったことを書いていきます。
では、いってみましょう!

  • エフェクターの電源


ほとんど全てのエフェクターは、言うまでも無く電源を使って駆動します。では、エフェクターの電源とは一体何でしょうか。
機種により違いはあったりするんですが、その多くは「直流9V」の電源を使用します。直流9Vの電圧を作る電源といえば、まずは006P、または9V電池と呼ばれる直方体の電池です。おなじみですね。そしてもう1つがアダプターです。正式にはAC-DCアダプター。いわゆるコンセントのAC電源をDC電源に変換するアダプターですね。これの9Vのタイプをエフェクターにつなぐことで、電源を供給します。
アダプターを使用する際、エフェクターにおいて一般的となっているのが、「2.1mmバレル型」と呼ばれる端子です。

こちらがその端子。これもよく見る端子ですよね。円筒形のプラグで、中央に穴が開いている形をしています。この円筒の外側と、内側の穴の部分で極(+とか-とか)を変えて、電源を供給します。この外側と内側の極の違いによってもいろいろあり、現在多くのエフェクターは内側がマイナス、外側がプラスとなる「センターマイナス」という形を採用しています。
もちろん、これらには例外もあり、例えば複数の単3電池を使用する物もあれば、イヤフォンのミニプラグのような端子を使う物、極が反転している「センタープラス」タイプのもの、さらに9V駆動ではないものなど、非常に様々なバリエーションの電源がエフェクターには使われています。
コンパクトエフェクターにおいては、ほとんどが今挙げた「直流9V電源、9V電池またはセンターマイナスの2.1mmバレル端子を持つAC-DCアダプターでの駆動」という形が一般的となっていて、エフェクターの説明などでも特殊なタイプを除いて、「電池・9Vアダプターでの駆動」と書かれていたり、そもそも電源については何も書かれていなかったりします。
この記事内においても、例えば「9V出力端子」と書いてあれば、「センターマイナス2.1mmバレル端子で、直流9Vの電源を供給する端子」という意味となります。まぁ、ここまでは説明するまでもないかもしれませんが、一応前提条件ということで書いておきますね。
 

  • 電圧と電流容量

KA181
パワーサプライ、つまり電源(パワー)を供給する(サプライ)機材を選ぶときにまず必要なのが、手持ちのエフェクターに使える電源の確認です。基本的には最初の項目で書いたような、電圧や端子の形状などの確認がまず必要となります。極端な例ですが、ラップトップPCを駆動させるためのアダプタを買ってきても、世の中のほとんどのエフェクターを動かすことはできません。
それと共に必要となるのが「電流容量」です。単位はA(アンペア)、またはmA(ミリアンペア)で表示されることが多いです。アダプターは、家庭用のコンセントの電源を、エフェクターで使える形に変換するものです。多くはさきほど述べた通り、9Vの電源を出力しますが、同じ9Vアダプターでも機種によって、作り出せる電流の量に違いがあります。この電流の量がエフェクターが駆動するのに使う電流の量より少なくなってしまうと、電池が切れたのと同じ状態になってしまい、エフェクターを動かすことができなくなってしまいます。また、ギリギリの量の場合は電池が切れかけのような状態で、動作が不安定になることがあります。なので、パワーサプライを選ぶ場合、電圧はもちろんのこと、同時に電流の容量も重要になってきます。
そのエフェクターにどのくらいの電流が必要なのか、というのは、説明書などのスペック欄に書かれていることが多いです。ただ、一部のハンドメイド系エフェクターなどでは書かれていないこともありますので注意が必要です。コンパクトエフェクターの場合、一般的にアナログの歪み系なら多くても20mA程度まで。アナログでもディレイなんかだと100mAを超える場合もあります。デジタルエフェクターは基本的に大きな電流が必要で、少なくても50mA程度、多くなると200mA程度使うものもあります。1つのパワーサプライから供給できる電流の容量は決まっているので、使いたいエフェクターの使用電流の合計がその容量を超えない(できれば3/4前後まで)ようにする、というのが基本です。なお、この記事中、A(アンペア)、またはmA(ミリアンペア)の単位はそのまま電流容量を表すものと考えてもらえればOKです。
こうして文章で書くと長いしややこしいんですが、実際は難しいことはありません。電圧のV(ボルト)はしっかり合わせて、電流のA(アンペア)は大きい分には問題ない、ということを基本として知っておくことが大切です。また、当然ですが1台のパワーサプライから供給できるエフェクターの台数にも限りがあります。使いたいエフェクターの数に合わせて選ぶ必要があります。
 

  • パワーサプライの種類

C.A.J パワーサプライ AC/DC Station
パワーサプライとは、電源を供給するものです。なので、言ってしまえば1つの電池も、シンプルなアダプターもパワーサプライの一種です。ですが、ここで述べる「パワーサプライ」とは、それらを除いた、集中電源管理システム・・・つまり、複数台のエフェクターに電源を供給するための機材を指すことにします。
では、そのパワーサプライにはどんな種類があるでしょうか。
それは大きく分けて2種類です。1つは、パワーサプライ本体に電源出力端子が複数付いていて、そこからそれぞれケーブルをつないで電源供給を行うタイプ。いわゆる一般的な「パワーサプライ」です。もう1つは、アダプターから伸びるケーブルの先にいくつもの端子が付いている、シンプルなタイプです。分岐型、と呼ぶことにします。
また、一般的な形のパワーサプライも、最近はその使い方、目的に応じて様々な種類が出ています。今回は「定番モデル」「こだわりモデル」「コンパクトモデル」「独立型」の4種類に分けて見ていくことにします。
 

  • センターマイナスとセンタープラス

上でも書きましたが、エフェクターには定番のものとは違った電源が必要となる物があります。こと古いファズやトレブルブースターなどの回路をもとにしたモデルに多いのが、「センタープラス」タイプのエフェクターを使う場合です。センタープラスでも、ごく一部のものは、極性反転ケーブルという、出力端子のプラスとマイナスを逆転するケーブルを繋ぐだけで他のエフェクターと同じように使えるものもあるんですが、多くのセンタープラスで動作するエフェクターは、基本的に「同じアダプター内でセンターマイナスのエフェクターとの混在」ができません。やるとどうなるかというと、音が出なくなります。故障する、まではいきませんが、音が出ないんじゃ使えませんよね。
なので、一部の、「独立型」などのパワーサプライでない、普通のパワーサプライや分岐型パワーサプライを使って、センターマイナスとセンタープラスのエフェクターをボードに並べたいという場合は、それらのエフェクターの元となるアダプタを別のコンセントから取るように分ける必要があります。ちょっとこの辺はややこしいんですが、センタープラスのエフェクター自体、数は少ないですし、そういったペダルは説明書やエフェクター本体にその旨が記されています。なので、そういうペダルを使う場合にのみ注意すればOKです。
やり方としては、「独立型」のパワーサプライを使うか、または少数派のセンタープラスエフェクターだけを個別のアダプターから極性反転ケーブルを使って電源供給し、多くのセンターマイナスのペダルには普通のパワーサプライを使う、という方法が一般的ですね。
 

  • 分岐型パワーサプライ

ではまず、最もシンプルな、分岐型のタイプを見てみましょう。

Behringer PSU-HSB-ALL

Behringer PSU-HSB-ALL
激安エフェクターでもおなじみのドイツBehringerの分岐型パワーサプライです。1.7Aの9Vアダプタに、5台までの分岐ケーブルや、エフェクターの種類に応じて極性反転変換、9Vバッテリー端子変換、ミニプラグ変換用のコネクターが付属しています。
 
このタイプのパワーサプライは、他に、アダプタと必要なケーブルを自分で組み合わせて選ぶ「Power-All」や「Visual Sound 1Spot」といったモデルがあります。分岐型のパワーサプライは低価格で場所も取らず、シンプルに使いやすいので人気が高いです。ただ、このタイプのものに関しては、ちょっとした使用上の注意がありますので、簡単に書きます。

  • 全てを接続してからコンセントに挿す。

このタイプのパワーサプライは、非常にシンプルに作られています。接続されているどこかのエフェクターで電源に関する問題が発生すると、全てのエフェクターに即座に影響を与えてしまいます。なので注意が必要です・・・というところまでは、だいたい説明書にも書かれていると思います。
では、アダプターをコンセントに挿した状態でエフェクターにプラグを差し込むとどうなるでしょうか。もちろん、電流が流れます。それだけなら良いんですが、差し込んだ瞬間、ほんの一瞬だけ非常に大きな電流が流れることがあります。
普通のアダプターを1台のペダルに使うなら全く問題ありません。また、このタイプとは違う、いわゆる一般的なパワーサプライではそれに対処する回路が組み込まれています。ですが、分岐ケーブルを使って1つずつのペダルにプラグを差し込んでいく場合、この大きな電流が「すでにプラグがつながっているエフェクター」側に流れてしまう場合があります。もちろん、たいていのエフェクターは、そういう事態を想定して回路を組んでいますが、一部のエフェクターでは大きな電流に対応できず、故障してしまう場合があるのです。そういったトラブルを避けるため、このタイプのアダプターを使う場合は全てのエフェクターに電源ケーブルを接続してから、コンセントに挿すようにしてください。

  • 余ったプラグには必ずカバーを付ける。

このタイプのパワーサプライに付いてくる分岐ケーブルは、プラグにゴムのカバーがついています。分岐ケーブルに付いている端子の数は決まっていますが、常にそれと同じ数のエフェクターを接続するとは限りません。プラグが余る場合があります。
さきほど、電源端子の写真を載せましたが、余ったプラグの先が他のエフェクターの筐体やエフェクトボードの縁など、金属か何かに触れてしまうと、プラグの外側と内側の電極がつながってしまい、ショートすることがあります。ショートすると、やはり非常に大きな電流が他のエフェクターに流れてしまうことがあり、故障の危険があります。故障しなくてもノイズが出る場合もあります。なので、余っているプラグには必ずカバーを付けるようにしてください。
 

  • 定番パワーサプライ

では、ここからは一般的に「パワーサプライ」と呼ばれる機材について見ていきましょう。ブランド名順にご紹介していきます。といっても、パワーサプライは非常に数が多いので、全てをご紹介することはできません。有名なモデルや、新しいモデルを中心に見ていくことにします。まずは、ロングセラーの定番モデルをいくつか載せていきます。

CAJ AC/DC Station Ver.2

C.A.J パワーサプライ AC/DC Station
まずはこちら。使用者も非常に多い、定番のパワーサプライです。
エフェクターのスイッチングシステムやラックの組込など、オーディオルーティング系の機材を多数扱うCAJによるパワーサプライで、長いこと発売されているロングセラーモデルですね。
コンパクトエフェクターと同等のサイズで、7つの9V出力端子を搭載しています。9〜12Vのアダプターをつないで、その電源を各エフェクターに分配するシステムとなっています。
 

Dunlop DC-BRICK DCB-10

【パワーサプライ】Dunlop DC-BRICK

【パワーサプライ】Dunlop DC-BRICK
価格:12,600円(税込、送料別)

定番ワウペダル、CrybabyなどでおなじみのDunlop(Jim Dunloop)のパワーサプライです。
合計最大1Aまでの電源供給が可能で、7つの9V端子と3つの18V端子を搭載。一般的な9Vエフェクターだけでなく、18Vで駆動するタイプのペダルにも電源を供給できるのが特徴です。
 

Guyatone AC-106 Power Gang


有名な日本のエフェクターブランド、Guyatoneによるパワーサプライです。600mAの容量で、7つの出力端子を搭載。9Vアダプタをもう1つ追加することで、1つの端子からは18Vの出力も可能となります。同時に、Magic Driveという端子を搭載し、9Vだけでなく電圧の減衰した、電池の弱った音をシミュレートする機能もあります。また、本体にON/OFFスイッチを備えているので、つなぎっぱなしでも電源を無駄に消費することがありません。
 

Maxon PS2 Power Supply

Maxon PS2 Power Supply
非常に人気の高いパワーサプライです。定番エフェクターブランド、Maxonによるモデルですね。
大容量2Aのスペックで、7つまでのエフェクターに電源供給が可能。様々な長さのDCケーブル(パワーサプライとエフェクターを接続するケーブル)が10本付属しており、ボード内の位置関係に合わせて使うことができます。また、電源を分岐する「PD2」を追加すれば、13台までのエフェクターに電源供給が可能となります。
 

  • こだわりのパワーサプライ

続いては、機能面や電源の質等、ちょっとしたこだわりを持つパワーサプライをいくつか見ていきます。モデルごとに個性があります。

B.Air Mighty DC

B.AIR / ビーエアー MIGHTY DC パワーサプライ 【パワーサプライ/アダプター】【御茶ノ水本店】
まずはこちら。大阪で個性的な音楽機材を製作するB.Airのパワーサプライです。この「Mighty DC」はアルミ削りだしの筐体を用いたパワーサプライで、筐体だけでなく内部のパーツにもハイグレードなものを使用し、ハンドメイドで組み上げられるというちょっと変わったパワーサプライです。
ノイズレスでクリア、そしてエフェクトのON/OFF等に対してレスポンスの良い電源を作る、という点にこだわって製作されているモデルですね。ちょっと使ったことがあるんですが、普通のパワーサプライと比較すると、音がほんの少しだけハイファイ方向になりました。本当に微細な違いでしたが、そこにこだわるかどうかはプレイヤー次第、というところでしょうか。面白いモデルです。最大1A、8つの9V出力を搭載します。
 

CAJ AC/DC Station Ver.3

CAJ AC/DC Station Ver.3
「定番パワーサプライ」のところにも出てきた、CAJの新しいパワーサプライです。
Ver.2との違いは、出力端子が6つに減っていて、筐体が横長になっている点です。端子は片側にまとめられているので、ボードの端に置くことができるようになりました。筐体が長くなったのは、低損失レギュレーターを搭載したため。目立つ排熱フィンが印象的になりました。アダプタ側も、あえて大きくて容量の少ない、しかしクリーンな電源を作ることの出来るトランス電源を採用。最近のスイッチング方式のアダプタとは違う、昔ながらのスタイルとなっています。あえて現代的な効率の良さではなく、よりクリーンでノイズレスな電源にこだわって作られたモデルですね。
 

EX-Pro PS-1

続いては、ハイクオリティなケーブルやワイヤレス機器等の音響機器でおなじみのEx-Proによるパワーサプライです。
大容量2Aの設計で、12の9Vと4つの12V出力、計16台までのエフェクターに電源供給を実現。
9V出力のところは、定番の9V電池「Duracell Procell」の新品時の電圧にあわせ、実際は9.8Vの電源を供給。12V端子も、真空管のヒーターの定格である12.6Vの電圧とすることで、それぞれの機材に合わせた電源を出力するスタイルとなっています。出力プラグには万が一抜けてしまうようなことが内容、落下防止機構を搭載しています。
 

Noah'sark AC/DC-1icon

iconicon
定番の1つと言えるほどロングセラーなパワーサプライです。
エフェクターの製作でも知られるNoah'sarkのモデルで、かなり大柄な筐体が特徴。しかし、この大きな筐体には合計1Aまで、9つの9V端子と合計1Aまで、3つの12V端子を搭載。さらに最大800Wまでの4つの3穴コンセントも搭載。9Vペダルと12Vペダル、加えて専用アダプタを使用するペダルやSCF+のようにAC電源を使うエフェクターも1つのパワーサプライでまとめることができるというのが強みです。
 

Providence PV-9 POWER BOX Provolt9

CAJと並んで日本を代表するオーディオルーティング系機材やエフェクターを製作するブランド、Providenceによるパワーサプライです。
基本的にはシンプルな仕様で、それぞれ100mAまでの9V出力を6つ搭載。しかしこのモデルは保護回路や電圧にこだわっていて、出力がショートしても自動復旧できる「ショートプロテクション&オート・リカバリー機能」、9V出力の端子でも消費電流の少ないアナログエフェクターをつなげば9.6V出力となる「オート・ボルテージ・コントローラー機能」を搭載している、というのが特徴的です。他、ダブルフィルタリングという安定した電源を供給する機能や、ノイズを軽減するスターグラウンド配線等、クリーンな電源供給も行えるモデルとなっています。
 

  • コンパクトなパワーサプライ

いろいろと電源のクリアさや安定度、電圧や端子の形状等にこだわったモデルを見てきましたが、次は最近増えてきた、コンパクトなタイプのパワーサプライを見てみたいと思います。パワーサプライはエフェクターを駆動する上で(電池を使わないのであれば)必要不可欠な存在。しかしボードのサイズには限りもありますし、持ち運びは軽いに超したことはありません。そういう流れから、最近はよりコンパクトかつ軽量さがパワーサプライにも求められる傾向があります。そんなモデルをいくつか見てみたいと思います。

Amsterdam Cream Monster Power

パワーサプライ Amsterdam Cream Monster Power

パワーサプライ Amsterdam Cream Monster Power
価格:17,220円(税込、送料別)

韓国のハンドメイドエフェクターブランド、Amsterdam Creamによるコンパクトなパワーサプライです。筐体は100×50×21mmという、MXRの2/3程度のサイズです。7つの出力を搭載。
各100mAまでの9V端子を3つ、100mAまでの9V/12V切替可能な端子を2つ搭載し、各300mAまでの9V端子が2つ付いています。7本のケーブルと専用アダプタが付属する、シンプルなモデルです。
 

B.Air Mighty DC Miniicon

iconicon
続いてはこちら。先ほどこだわりのところで出てきたB.Airのコンパクトパワーサプライです。サイズが小さく、5つの出力となっており、筐体もダイキャストとなっていますが、内部は基本的に「Mighty DC」と同じものとなっています。ミニサイズでも安定したハイグレードな電源にこだわるプレイヤー向けのモデルですね。
 

CAJ Power Blocks Series

おなじみCAJが、コンパクトなサイズにこだわって製作したパワーサプライのシリーズです。
1.3Aの9Vアダプタ「PB12DC9-2.1」、500mAの9Vアダプタ「PB05DC9-2.1」、および500mAセンタープラスの9Vアダプタ「PB05DC9-2.1R」と、1.3A、センタープラス9Vで端子が太めになり、Eventide Timefactorのようなデジタルペダル向けに作られたアダプタ「PB12DC9-2.5R」、計4種類のラインナップと、アダプタの電源を5つに分配する「PBHUB6-C」を1つのシリーズとした形です。アダプタもパワーサプライ本体も、すべてがコンパクトに作られており、価格も手ごろ。そして環境に合わせて選択できる自由度を持ったモデルとなっています。
 

Crews Maniac Sound DC-Train

こだわりの高いギターやエフェクターを製作する国産ブランド、Crews Maniac Soundによるパワーサプライです。
筐体は非常にコンパクトで、各300mAまで、6つの9V端子と、1Aまでの15V端子を搭載。6つの9V端子は3つ+3つで独立しており、それぞれアナログペダルとデジタルペダルを分けて接続するような使い方が可能となっています。また、DC-Train本体のみもラインナップしており、2つ使うことで12の9V端子と1つの15V端子を持つパワーサプライとして使うことも可能となっています。
 

D-Custom micro DC station

ハンドメイドエフェクターブランド、D-Custom Guitarsによるコンパクトパワーサプライです。ミニサイズエフェクターと同等の筐体を採用した先駆け的なモデルです。
機能はシンプルで、合計最大1Aまで、7つの9V出力を搭載したモデルとなっています。
 

Noah'sark DC Stickicon

iconicon
「こだわり」のところでも出てきたNoah'sarkによるコンパクトなパワーサプライです。
「Stick」の名前の通り、細長い棒状の筐体を採用。横の長さはありますが、高さ、奥行き共に小さく、非常にコンパクトなモデルとなっています。ボード内の隙間を有効的に使って電源を供給できる、というコンセプトですね。
各300mA、合計1Aまでの9.6V出力と、センタープラス9V出力をするPGO端子、また1Aまでの12V端子であるLink端子を搭載。Link端子で2台のDC Stickを接続すれば、まとめて1つのパワーサプライとして使うことができるようになっています。
 

One Control Distro

【パワーサプライ】One Control Distro [All In One Pack]

【パワーサプライ】One Control Distro [All In One Pack]
価格:13,800円(税込、送料別)

日本のオーディオルーティング系ブランド、One Controlによるコンパクトなパワーサプライです。
ミニサイズながらアルミ削りだし筐体を採用し、パワーサプライとしては珍しくカラーバリエーションもあります。
2Aのアダプタを用いて、8つの9V出力と12〜18Vを可変できる出力を1つ搭載。本体のみのパッケージもあり、2つのDistroを接続して15の9V出力と2つの12〜18V出力ができるパワーサプライとしても使用可能です。
 

Vocu Baby Power Plant

Vocu Baby Power Plant Vocu Baby Power Plant Vocu Baby Power Plant Vocu Baby Power Plant Vocu Baby Power Plant
個性的なこだわりを持つ日本のエフェクターブランド、VOCUによるミニサイズエフェクター同等のパワーサプライです。
搭載される機能によって5種類のモデルが作られています。
まず、合計1Aまで、13の9V端子を搭載するType A、11の9V端子と30mAの18V端子、パラレル出力(入力されるアダプタの電源をそのまま出力)の12V端子を1つ搭載したモデルのType B、12の9V端子を搭載し、2つのアダプタを使うことで、それぞれ合計1Aまで6つずつの独立型としたType C、TypeCの1つを18V出力としたType C+18V Option、合計1Aまで、4つの9V端子と合計1Aまで、2つの5V〜12V可変出力に対応した端子を搭載するType Vをラインナップ。また、カスタムオーダーで出力端子の電圧の分配を変更したりといったことも可能となっています。
 

中村製作所 Noise Cut Power Distributor Hub NS-PD906

様々な音響機器を製作する神奈川のNakamura Corp.(中村製作所)による、コンパクトなパワーサプライです。
各最大1Aまで、全合計2Aまでの容量に対応する6つの9V端子を備えた、非常にシンプルなスタイルのモデルです。新設計のノイズフィルター素子を搭載することで、ノイズレスな電源供給を実現。オレンジとブラックの個性的なカラーリングも印象的なモデルですね。
 

  • 独立型パワーサプライ

それでは、最後に「独立型」のパワーサプライを見てみます。
これまで見てきたモデルは、複数の出力を1つのレギュレータでまとめて出力するスタイルのモデルでした。それらは最も一般的なパワーサプライのスタイルと言えます。それとは別に1つの出力に付き1つのレギュレータを搭載し、疑似的にはそれぞれ別々のアダプタを使っている状態を作り出すパワーサプライもあります。これを「独立型」と呼ぶことにします。
これにより、同じパワーサプライから接続している別のエフェクターによるノイズ等からは完全に解放され、1つのエフェクターが故障したらまとめて別のペダルも故障した、というような事態を防ぐこともできます。それぞれの出力が別々のアダプターを使っているのと同じなので、1つのパワーサプライでセンターマイナスとセンタープラスのエフェクターに電源供給も可能です。さらに、アナログエフェクターとデジタルエフェクターを1つのアダプタやパワーサプライから接続すると、クロックのイズの漏れが発生する「ことがある」(確実ではなく、機種によりそういう場合があるということです。ちなみにアナログサウンドをデジタルでコントロールするペダルはデジタルペダルと同様です)んですが、独立型のパワーサプライならその点も気にする必要はありません。一方、一般的なパワーサプライとの違いとして、どうしても価格が上がってしまう点や、大きく、重たくなってしまう点、1つ1つの出力の電流容量が小さくなってしまうという面もあります。
では、独立型パワーサプライを見てみましょう。

Modtone Power Plant

Modtone Power Plant
まずはこちら。低価格なエフェクターをラインナップするアメリカのブランド、Modtoneによる独立型パワーサプライです。コンセントの入力端子と出力用のコンセントを1つ搭載。そして8つの電源端子を搭載しています。
それぞれの端子は、7つがそれぞれ150mAまでの容量となっており、5つは9Vと12Vの切り替え可能な出力端子、2つは4〜9Vの範囲で調整可能な出力端子となっています。もう1つは9VAC端子で、Digitech Whammy 4のような、交流9V電源を使うエフェクターを駆動することができます。
 

MXR/CAE MC-403 Power System

定番エフェクターブランド、MXRと、世界的なオーディオルーティング系ブランド、CAEのコラボレーションによって生まれた、独立型パワーサプライです。
1Uラックサイズに入るよう作られており、かなり横長な筐体となっています。出力端子も多く、80mAの9V端子が8つ、125mAの18V端子が4つ、800mAの9VAC端子が2つ、さらに6.5〜15.0Vの範囲で可変できる200mAの端子が2つ、計16の端子を装備しています。
非常に大規模なシステムに対応できる、強力なモデルですね。
レビュー記事
 

Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus

Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus
ラストはこちら。こういった独立型パワーサプライの中でも最も定番のモデルとして知られる、アメリカ、Voodoo Labのパワーサプライです。
本体には独立した8つの端子を搭載。まず、各100mAで9V/12.3V出力が可能な端子が4つ(12.3VはBOSSの旧アダプタ、ACAの電圧に準じています)、続いて250mAまでの9V/12V切替式の出力端子が2つ、そして100mAで4V〜9Vまで可変できる出力端子が2つ、という構成になっています。
独立型パワーサプライは、基本的に筐体も大きく、重たいんですが、とにかく常に安心して使うことができるモデルという意味では非常に素晴らしいです。
レビュー記事
 
というわけで、いろいろなパワーサプライを見てきました。
意外と忘れられがちなんですが、ギター(だけじゃないですが)からエフェクター、アンプ、ケーブル、そしてパワーサプライ。これらは「音を出せる状態」になって初めて、1つの回路として成立します。
回路というと、エフェクターに入っている基板とかを思い浮かべるかもしれませんが、エフェクター単体では回路としては途中で途切れています。もちろんギターも、アンプもです。すべてのケーブルがつながって、電源も供給されて、それではじめて、1つの回路として動作し、音を出すことができるようになります。
そう考えると、間に繋ぐエフェクターやギター、アンプ、ケーブルといった「回路上のコンポーネンツ」にしっかり気を遣うのであれば、それらに電源を供給する重要なコンポーネンツであるパワーサプライにも、やっぱり気を遣っても良いんじゃないかと思います。
電源によってノイズが出ることもあれば、電源によって音がクリアになることもあります。特にノイズが載ってしまうことは非常によくあることで、できるならしっかりしたパワーサプライでそういったことがないようにしたいところですね。また、パワーサプライは非常に便利です。アダプタをいくつも使う必要がなくなるため、持ち運びの重量やボード内の場所の節約としても有効な手段です。
是非、自分の環境に合ったパワーサプライを見つけてみてください!
 
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