【エフェクター】Ibanez TS808DX 【4月12日入荷予定】 |
1979年に発売されたTS808は、今年で35周年を迎えます。それを記念して、Ibanezから、新しい「TS808」が発売されます!
「Ibanez TS808DX Tube Screamer Overdrive Pro」というこのペダル、以前NAMM SHOWでも出展され、話題になったモデルですね。
TS808伝統の、Overdrive、Tone、Levelコントロールに加え、あらたにBoostコントロールを追加。左のフットスイッチでエフェクトのON/OFF、右のフットスイッチでブーストのON/OFFが出来るようになった、ブースト搭載オーバードライブペダルとして進化しています。また、Boostノブの左下にあるスイッチで、ブースト回路とオーバードライブ回路の前後を入れ替えることができ、ゲインブースターとレベルブースター、それぞれ使い分けることもできるようになりました。
オーバードライブ回路は、これまでのTS808の回路を踏襲。ブースト部は、最大20dBまでのブーストが可能なクリーンブースターとなっているようです。
さらに、これまでのTS808モデルとは違い、センターマイナスの2.1mmバレル型プラグに対応するDCインプットを搭載。TS808といえばミニプラグでアダプターを繋いでいましたが、時代に合わせた仕様になっているのもポイントですね。また、アダプタジャックの隣にはスライドスイッチがあり、これで9V駆動と18V駆動の切替ができます。
現時点では音色などのサンプルは出ていませんが、ブースト付きTS808、というだけでだいたいの音色が想像できるあたり、最も影響力のあるエフェクターといえるのかもしれません。18V駆動は楽しみですね。
せっかくなので、これまでに発売された「TS808」を少しご紹介します。
こちらが、今手元にある「TS808」です。左が1980年製のオリジナルTS808。こちらはRC4558Pマレーシアンチップのタイプです。中央が、現行のリイシューモデルであるTS808。非常に高いこだわりで、細部まで再現されたモデルです。外観上の違いでいえば、型番がオリジナルは「TS-808」なのに対し、リイシューは「TS808」となっていたり、Ibanezロゴの右上にRマークが無かったり、逆にノブの周りに目盛りが打ってあったり、といった違いはあります。ちなみにロゴのRマークは、オリジナルでも後期になると無くなり、同じく後期モデルではノブ周りに目盛りが打たれるようになります。
そして右が、TS808HW。IbanezがハンドワイヤードでTS808を製作したモデルですね。こちらは筐体から全く違うスタイルになっています。
ついでに内部も見てみます。オリジナルは電池スナップが補修されています。TS808HWのラグ板構成がものすごいですね。リイシューモデルは、オリジナルをよく再現しています。なにがすごいって、この普及価格帯でありながらここまでオリジナルの構造を再現したところですね。IbanezがTS808に対して持っている強い想いが感じられます。オリジナルはもちろんですが、リイシュー、そしてHW、さらにまた新しい筐体を新造して製作された今回のTS808DXと、本当に「TS808」と名の付くモデルに、Ibanezがかける意気込みは素晴らしいですね。
そうそう、歴代モデルの音色や細部の比較等は、そのうちやりたいなと思っているので気長に待っていてください。
TS808DX 試奏レポート
レビュー前編
レビュー後編
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