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ダンブルサウンドを再現したオーバードライブ!「Simble Pedal Simble Overdrive」レビューします!


Winter NAMM 2014でMad Professorから発表され、話題となったペダル、「Simble Pedal Simble Overdrive」。遂に発売となったこのペダル、早速レビューしてみたいと思います!

では、いってみましょう!

Simble Pedal Simble Overdrive


こちらが、Simble Overdriveです。木目調の筐体に茶色のノブを組み合わせた、暖かな外観のペダルです。
ペダルの詳細などは新製品紹介記事で載せていますが、フィンランドでアンプや真空管のリペアなどを行っている、「Triodipaja」という会社の代表で、またヘリコプターのメカニックもやっているというラッシ・ウッコネンという人が開発したオーバードライブですね。
オリジナルのダンブルアンプを調査、研究し、オリジナルのサウンドや構造などを元に、ダンブルサウンドを再現したものです。そして、製造、販売をMad Professorが行うという形で作られています。
 

コントロールは、Level、Sensitivity、Contour、Accentの4ノブ仕様。オーバードライブとしては珍しいコントロールですが、Sensitivityがゲイン、Accentは歪みの前にあるトーンで、Contourが歪みの後のトーン、という形です。本物のDumbleアンプも、歪みの前にEQセクションがあるという特徴があり、Accentノブでそれを再現している形となっています。
このペダル、ON/OFF時のLEDの点灯がちょっと変わっています。その部分だけの動画を撮ってみました。

Simble Overdrive ON/OFF LED
こんな感じです。OFFにするときは変わらないんですが、ONにするとき、スイッチと同時にLEDが点灯するのではなく、ONになってからゆっくりとLEDが明るくなるように点灯します。こういうスタイルはエフェクターでは珍しいですね。
 

ペダルの裏蓋を外してみると分かりますが、筐体は木製ではなく金属製、というかアルミ製です。Mad ProfessorのNewシリーズ(PCB/Factoryシリーズ)と同様の筐体だと思います。
 

裏蓋を開けるとこんな感じ。基板のスタイルはまさにMad Professorと同じです。
 

ちなみにこちらは以前レビューしたNew Fire Red Fuzzの内部。見ての通り、構造は全く同じですね。
 

ノブやその他を取り外せば、基板の表側を見ることもできます。
 

大事なところはモールドされ、Opampも削られているので詳細は分かりません。ただOpampを使ったかなりシンプルな回路であることは分かりますね。
 

こちらはフットスイッチ周り。このペダルはDPDTフットスイッチを採用しており、「サイレントトゥルーバイパス」という構造。おそらくリレー式のスイッチを用いたフットスイッチです。だからこそ、先ほどのLEDの点灯のような演出ができたのではないかと思います。
 

さて、Simble Overdriveはダンブルアンプのサウンドを再現したペダルです。同じMad ProfessorのSweet Honey Overdriveは、ダンブルの風味を持つオーバードライブという感じのペダルなんですが、Simbleはもっとアンプシミュレーター的にアンプサウンドを再現したモデルです。
そこで今回は、同様のダンブルペダルとして知られるHermida Audio Zendriveと比較してみたいと思います。

なお、今回比較するZendriveは以前レビューしたモデルです。現行のZendriveではなく、そこそこ初期に近いモデルですので、多少音色の違いなどはあるかもしれません。私は現行Zendriveを弾いたことがないので、どの程度違うのか分かりません。
参考:Zenderiveサンプルムービー(Hermida vs Lovepedal)
ただ、間違いなく本物のZendriveではあるので、現行ZendriveとSimble Overdriveの違いも参考にはなると思います。
 


こちらがZendriveの内部です。こちらもOpampを使ったシンプルな回路で、Opampの型番が削られています。実際の回路がどうかはともかく、ちょっとした共通点ですね。
 
では、レビューしてみましょう。
 

  • 操作性

では操作性について。基本的にはシンプルな4ノブオーバードライブなので、使い方が難しいということは無いと思います。ノブの名前はちょっと変わっていますが、その役割を知らなくても音を出せばすぐに分かると思います。前述のON時のLED点灯も、最初はびっくりしましたが別に使いにくいことは全くなく、演出です。なので音を出せばすぐに使えるペダルです。
 

  • サウンドレポート

では、音を。まずはサンプルサウンドから。Zendriveと比較しつつ、録ってみました。

サンプルサウンド1(Medium Gain)

各ノブを12時にしてのサウンドです。音量のみ高めに設定しています。

Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Simble:Level:3:00、Sensitivity:12:00、Contour:12:00、Accent:12:00
Zendrive:Vol:2:00、Gain:12:00、Tone:12:00、Voice:12:00

Simble(ギターVol:フル→7→フル)、Zendrive(ギターVol:フル→7→フル)

サンプルサウンド2(High Gain)

ゲインノブを最大にしたサウンドです。

Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Simble:Level:1:00、Sensitivity:Max、Contour:1:00、Accent:1:00
Zendrive:Vol:12:00、Gain:Max、Tone:1:00、Voice:1:00

Simble(ギターVol:フル→7→フル)、Zendrive(ギターVol:フル→7→フル)

サンプルサウンド3(Low Gain)

ゲインノブを下げたサウンドです。

Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU、Volフル
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Simble:Level:3:00、Sensitivity:9:00、Contour:12:00、Accent:2:30
Zendrive:Vol:1:00、Gain:9:00、Tone:12:00、Voice:1:00

Simble→Zendrive

サンプルサウンド4(Simble Max Gain)

ゲインノブを下げたサウンドです。

Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU、Volフル
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Simble:Level:2:00、Sensitivity:Max、Contour:Max、Accent:4:00

録ったサンプルはこんな感じです。
まずSimble OverdriveとZendriveの比較ですが、かなり似ていますね。どちらもローミッドに重心を置く、どっしりとした音です。レスポンスも十分に高く、扱いやすいペダルだと思います。
基本的な音の方向性は同じなんですが、コンプレッションが違いますね。SimbleとZendriveでは、Zendriveの方が全体的に薄い膜のかかったような感じで、Simbleの方が音の解像度が高くなっています。Zenの方がたぶんコンプレッションが高めなんだと思います。この特性は、ゲインが高くなるほど違いが出てきますね。
Level/Volノブの位置では、Simbleの方が音量が小さめに設定されていますが、最大音量はほとんど変わらないので、これは単に音量のカーブの違いか、定数の違いということでしょうか。
Simble Overdriveのトーンですが、Contourは高く上げれば倍音成分が強くなります。Presenceやそれに近いコントロールとなっていますね。対してAccentが通常のトーンに近く、効きも強いです。ただ、つうじょうのToneとは異なり、Accentは高くするほど音量も上がり、ハイだけでなくミッドあたりまで調整できます。
Zendriveは、Toneはいわゆるトーンコントロール、Voiceがハイミッドを中心に音の出方を調整するコントロールとなっています。SimbleとZendrive、音色のコントロールはそれぞれ違うんですが、ノブの位置を近くすると音色も似てくるのが特徴的ですね。ノブを動かしたときの音の変わり方なんかも実際違いますし、極端な設定ではそれぞれの役割に応じた違いが出るんですが、中央付近の設定では似たような使い方が出来る、と考えて良いかもしれません。まぁ両者、トーンはそこまで幅広く調整できないので、素の歪みがそもそも似ているからそうなっているだけかもしれませんけどね。
歪みの特性は、本当によく似ています。細かく見れば違いはありますし、Zenの方がゲインは低めに設定されてはいるんですが特に和音が少しジリジリするような独特の雰囲気や、バリっとしている中で暖かくやわらかな音の出方などはそっくりと言って良さそうですね。
レスポンスも似ていますが、Simbleの方が少しレスポンスは高めでしょうか。ただ昨今のハイレスポンス系オーバードライブ・・・例えばSweet Honey OverdriveTimmyなどと比べると、そこまでのレスポンスはありません。フルゲインから完全なクリーンに落とす事は、出力低めのシングルコイルを搭載するうちの57ストラトでもできませんでしたので、レスポール等ハムバッカーはもちろん、ほとんどのシングルコイルでも難しいんじゃないかと思います。ただ、その分レスポンスが高すぎないので、丁度良い感じもしますね。
そしてSimble Overdrive、Zendriveに共通することですが、ローゲインの設定が本当に良いです。これは好みもあると思いますが、和音をしっかり弾けばまとまりのある軽いクランチに、そしてアルペジオ等ではほぼ完全なクリーンに、という表現力がギターのヴォリューム最大にしたままで味わうことができます。ローゲインだと音の違いもほとんど無いので、並べて弾いていたら「今どっちだったっけ?」と分からなくなるほどでした。
さて、Simble Overdriveは最大で「ビッグマフの領域」にまで踏みこめるゲインがあるということです。それを試してみたのが最後のサンプル4ですね。ゲインを調整するSensitivityはもちろん、倍音成分が強くなるContour、そして音量も上がるAccentをできるだけ高く設定しました。このペダル、かなりノブの幅を広くして音作りをできるだけできるようにしているようで、音量以外の全ノブを最大まで上げると軽く発振します。環境によるものかもしれませんが、うちの環境では発振しました。なのでAccentをほんの少しだけ下げ、発振するギリギリの状態で音を出したのがサンプル4です。ちなみにこの、Level以外全部最大の設定以外では、ノブを最大にしようが発振はしません。
ビッグマフの領域と言って良いかどうかはともかく(Big Muffでもこれくらいのゲインに設定することはたしかに出来ますし)、かなりのハイゲインサウンドが作れることは確かですね。ディストーション的な音色ですが、ファズっぽさもあるちょっと変わった音ですね。
ファズっぽい歪みのまとまりと乾いた感じというか、ザラっとした感じはハイゲインでなくても全体的にあって、これが好みかどうかでペダルの好き嫌いが分かれると思います。Zendriveの音が好みなら、間違いなくSimbleの音も嫌いではないとは思いますが、Zendriveの音が苦手な方はSimbleの音も苦手かも知れませんね。
操作感や扱いやすさなどは新しいだけあってか、Simbleの方がZenよりも幅広いと感じました。Zendriveの方が甘い音は作れるので、ジャズっぽい感じなどを出すには向いているかな、とは思いました。あとはローの強さが若干、Zenの方が強いと思います。違いとしてはそれくらいですね。
どちらもとても良いペダルなのは間違いないと思います。好みはあるかも知れませんが、Zendriveは言うまでも無く名機として多くのプレイヤーに支持されていますし、Simbleはそれを超えるような部分を多数感じられるペダルです。
あとはそれぞれ好みに合わせて選ぶと良いのかな、と思いました。

Simble Overdriveサンプルムービー
Simble Overdriveサンプルムービー2
Zendrive(現行)サンプルムービー
ZendriveとSweet Honey Overdriveの比較
ダンブル系ペダル弾き比べ

 
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