BOSSから、真空管アンプのサウンドをより自在に制御するためのロードボックスが発売されます。
発売自体は2019年春ということでもう少し先になりますが、これはかなり注目されそうなモデルですね。
KemperやFractal Audioなどを頂点としたデジタルアンプ類が注目されている昨今。
ですが、やはり最上位モデルであっても本物の真空管アンプのサウンドを完全に再現することはできておらず、リアルアンプのサウンドにこだわるプレイヤーもいます。ただ、自宅でのマイキングや音量の問題があるのも事実。そこで、もう1つのレコーディング機器ということで、UAD OXという選択肢があります。
UADのロードボックスです。本物の真空管アンプを使いながら、UADのDSPやシミュレートのテクノロジーを組み合わせることでデジタルアンプのように自由な操作性を実現するものですね。多数の競合モデルがあるデジタルアンプと違い、現状ではこういった使い方はOX一択という状況となっています。
そこにBOSSが参戦です。
「BOSS WAZA Tube Amp Expander」。ボスの技クラフトシリーズから発売されるモデルですね。価格帯もほぼOXと競合するモデルです。
フロントにはリアクティブロードのResonance-Z、Presence-Zスイッチがあり、それぞれLo、L-Mid、H-Mid、Hiの4タイプを選択可能。ここはアナログ回路で設計され、150Wの真空管アンプまでに対応しています。接続する真空管アンプに合わせて設定を行います。また、Speaker Outの音量を調整可能。
そしてエフェクトループ、内蔵エフェクト、ソリッドEQ、アンプコントロールのスイッチと10タイプのRIGセレクター、およびReverbコントロール、そしてLine Outとヘッドフォンの音量となっています。
背面には多彩な端子を搭載。パラレルアウトのできる2つのスピーカーアウト、
アンプからのインプットとインピーダンスセレクター(4/8/16Ω)、インプットレベル(10-100W)、ヘッドフォンアウト、モノラルおよびステレオのXLRラインアウト(それぞれグラウンドリフトスイッチ付)、アンプコントロール端子(アンプのスイッチング等を制御するラッチ/パルス/インバート切り替え式スイッチング端子)、GA/FC用フットコントロール、エフェクトループ用フットコントロール、MIDI IN、OUT/THRU、USB、およびセンド/リターンそれぞれにグラウンドリフトスイッチが付き、シリーズ/パラレル切り替えや+10/-4dBのレベル切り替えができるエフェクトループを搭載しています。
ブロックダイアグラム。
どういうものかというと、これ自体は150Wまで対応するハイクオリティな真空管用ロードボックス/アッテネータです。DSPを内蔵し、エフェクトやキャビネットシミュレーター、マイクシミュレーターをかけてラインアウトすることも可能。また、これ自体にエフェクトループやアンプコントロールがあるので、ここからアンプやエフェクトを制御することもでき、さらにMIDIによるリモートコントロールにも対応している、ということですね。もちろんUSBからレコーディングできます。
そして専用エディタを使うことで、より詳細なパラメータ設定なども可能。外部IR読み込みも出来ると言うことです。
まさにUAD OXに対するBOSSの回答。手軽にハイクオリティなサウンドがラインレコーディングできるデジタルアンプ時代だからこそ、真空管アンプもより手軽に、IRやデジタルエフェクトの力を使いながらハイクオリティなサウンドをレコーディングできる、こういったロードボックスが出てくるという感じですね。
なお、実際の発売までは少し時間があるので、仕様が変わったりする可能性もあるということです。
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