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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

BOSS DRIVE ZONE OD-20


BOSSのツインペダルシリーズ、OD-20を試奏してきましたのでレポートしたいと思います。分類上オーバードライブとしましたが、これは歪み全般をカバーするものとして見てもらえばいいと思います。
OD-20は、これまでBOSSが蓄積してきたノウハウや、技術を使用したBOSSの集大成的歪みペダル、ということで、非常に気になっていました。なので試奏も楽しかったですよ。
それではいってみましょう!
「ツインペダルシリーズ」は、BOSSの30年にわたって蓄えられたデータと、マルチエフェクターやモデリングで培われたデジタル技術を詰め合わせた、気合の入った集大成的ペダルですね。中でも「歪み」と「コーラス」といえばBOSSが特にこだわっている部分だと思いますので、そんなBOSSの集大成のモデリング歪みペダル、といえば気にならないはずがありません。
では、まず恒例のやつから・・・試奏セッティングです。
GIBSON Les Paul Studio

BOSS OD-20

Roland JC-120
 
今回はギターはレスポールスタジオを使用しました。エフェクターを試すときのギターとアンプは、できれば「私物」を使いたいところなのですが、なかなかそうギター背負ってあちこち行く、というのは重たいし大変ですよね。アンプともなればなおさらです。なので、私は自分の持っているモデル、もしくはそれに最も近いものでお店にあるものを使います。アンプは、スタジオなんかでも使ってて、一番なじみのいいJC-120を使うことが多いですね。なければトランジスタ系のクリーンが綺麗なものを使います。
エフェクターの「音」を試すには癖の少ないアンプを使うのがいいと思うからですが、もちろんこれも用途に合わせてですが、ご自分のアンプがある方はやはり自分のものか、それに最も近いモデルを使うのがいいでしょうね。
では、レポートいきたいと思います。
 

BOSS OD-20

機能について

まずは、このOD-20の機能から見てみることにします。モデリングされた歪みは22種類、そのうちの6種類はオリジナルですね。
コントロール系はDrive、Bottom、Tone、Level、Attack Shape、Heavy Octaveというもの。また、4つのメモリを備え、作った音のセッティングを4つまで覚えさせることができます。それぞれについて見てみると、

  1. Drive・・・その名の通り、歪み量を調節します。TURBOゲインを備えていて、「TURBO」のところまで回せばオリジナルのものよりさらにゲインを上げたサウンドを作ることが出来ます。
  2. Bottom・・・近年のダウンチューニングや多弦ギターに対応すべく作られたといっていいでしょうか。低域を調整してブーストさせたりすることができます。
  3. Tone・・・音全体の調整ですね。ぎらつかせたり、こもらせたりできます。
  4. Level・・・音の出力レベルです。
  5. Attack Shape・・・ピッキングへの反応を調節します。よりエッジの効いたサウンドや逆にスムーズなサウンドを作るためにあります。
  6. Heavy Octave・・・特にOD-20の独創的な部分ですね。低音域、ギターでいうと6弦と5弦の一部かな?に対して1オクターヴ下の音を追加することができます。デジタルな反応ですが、グリスとかチョーキングには反応できないみたいですね。

ドライブの選択は専用のツマミで行い、各モードに2種類ずつのサウンドが入っていて、モードごとの傾向によって分けられていますね。さながら3CHアンプの「クランチチャンネル」「ハイゲインチャンネル」といった感じです。それぞれの音は、Variationボタンによって切り替えます。
また、AMP CTRLボタンを装備していて、これはいわゆるラッチ式フットスイッチと同じ役割ですね。アンプに限らず、ラッチ式スイッチを使用するものならばなんでも繋げるとおもいます。
ジャックはInput、Output、AMP CTRL、Phoneとなっていて、家庭での練習にこれから直接ヘッドフォンをつなぐことができるのもポイントですね。
ここまで読めば、このOD-20がいかに高機能であるか、ということがお分かりいただけるかと思います。コンパクトサイズでやりたくてもできなかったものを集めた、という部分もあるかも知れませんね。もちろんBOSSコンパクトの歪み系とはアナログとデジタルの違いもありますけどね。
ペダルは、左はON/OFFペダルで、右はメモリに関するペダルですね。3モードあって、マニュアル、メモリ1、2と変わっていくモード、マニュアルとメモリを切り替えるモード、そしてマニュアル/メモリ切り替えモードに追加して、両方同時押しでメモリが変わるというモードの3種類です。

サウンドレポート

では、このOD-20の持っている22種類の歪みについてインプレしてみます。それぞれのヴァリエーションOFFの歪みに●、そのままVariationをONにしたときに選べるサウンドには○を頭につけて書きます。

  • OD-1

BOSS最初のコンパクトエフェクター、OD-1のモデリングですね。非常にマイルドですが、多少倍音が多い非対称クリップを再現しています。さすがに自社のモデリングはよく出来ていますね。いい音です。

    • OD-2

BOSSの2作目のオーバードライブ、OD-2「Turbo OverDrive」のモデリングです。私は元のエフェクターの音を知らないんですが、すこし軽めのドライブですね。

  • DS-1

BOSS DS-1のモデリングですね。DS-1独特の、シャープでちょっとギラっとする感じが出ています。暴れ具合が少し足りないように思いましたが、Attack Shapeつまみをうまく回すと、DS-1っぽい暴れる感じも出ます。

    • BD-2

BOSS BD-2 Blues Driverのモデリングです。なぜDS-1のVariationなのかちょっと分かりませんが、他に入れる場所がなかったのかもしれません。BD-2ってそれだけ独特な音を出しますから。
DS-1と似てる点はジャキジャキしたところですかね?ダンブル系のコンプカットサウンドはモデリングしずらいのかもしれませんが、雰囲気は出てます。ですが、オリジナルはさておいてもサウンドとしてはいい感じです。

  • MT-2

BOSSのハイゲインディストーション、メタルゾーンのモデリングです。「まさにメタル」って感じの潰れたディストーションサウンドになります。Turboまでゲインアップするとえらいことになりますw
オリジナルMT-2にあるような幅広さはありません(OD-20には3バンドEQがついていないため)が、ドンシャリ系セッティングにしたときの音はたしかにこんな感じです。

    • HM-2

BOSS HM-2 Heavy Metalというエフェクターのモデリングです。オリジナルの音を私は知りません。
しかし、なんとなく古いメタルっぽい感じはありますね。80年代の「これぞヘヴィメタルサウンド」って感じです。いやヘビーメタル、っていう方が正しいかもw
MT-2の方はもう少しモダンな感じですね。スラッシュメタルやコア系ならMT-2、LAメタルやジャパメタならHM-2って感じですね。

  • LEAD

オリジナルの歪みです。サウンド的にはJCM900とかのモダンマーシャルのリードチャンネルを目標にしてる雰囲気です。単音弾きだとマイルドなサウンドです。

    • BOOST

クリーンブーストですね。ちょっと歪みっぽさがありますが中域を中心に、全体が持ち上がります。

  • STACK

スタックアンプのサウンドをモデリングした、ということですが、ごわっと音圧が上がり、ファットなオーバードライブといった感じですね。

    • CRUNCH

最も真空管っぽさのある歪みです。個人的には一番好きな音でした。コードカッティングやミュートプレイに使えます。

  • LOUD

中低域がやたら強調されます。ヘヴィネス系に向いたギター/アンプでないとちょっとこもってしまいそうです。

    • METAL

MT-2とHM-2を合体させたようなサウンドですね。ドンシャリ専門です。

  • T-SCREAM

チューブスクリーマー、TS808のモデリングです。OD-1とどう違うのか、当時のBOSSが相当データ取りをしたであろうことが思い浮かぶような、非常によくできた音です。まさにTS系の、ちょっとこもり感のあるスムーズな中域によったサウンドです。ただし、ゲインが弱冠オリジナルより高い目です。TS9DXというか、TS808DXというのがあるとしたらこんな感じかもしれません。

    • FULL-D

おそらく方向性は「ヌケの良いTS系」なんでしょうね。オリジナルのフルドライブにある切り替えスイッチによるコンプカットサウンドは出ません。ちょっとブライト感のあるTS9サウンドです。悪くはありません。

  • Dist+

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MXR Distortion+のモデリングです。MXRらしい、明るいトーンはよく出ていますが、多少暴れすぎのような気もします。

    • CENTA OD

超高品質なファットブーストで有名なKLONのCENTAUR(ケンタウロス)のモデリングです。
CRUNCHの音に近いですが、もっとゲインは低く、その代わり音の太さが追加されます。非常にがんばっている感じがありますね。
オリジナルはともかく、これはいい音ですよ。本当に使えます。

  • GUV DS

Marshall Guv'norのモデリングです。Dist+とほぼ同じ音が出てました。マーシャルっぽさは残念ながらあまり感じませんでした。

    • P-RAT

ProcoのRATをモデリングしています。やたら暴れますね。シングルコイルなら合うかも知れません。RATっぽさはありますね。ファズに近いディストーションです。

  • R-MAN

ROCKMANをモデリングしているらしいです。これは何かというと、ヘッドフォンアンプのRockman X-100だと思います。うねりがあって重厚なディストーションですね。
しかし、試すときにこの歪みをすっとばしたようで、どんな音かは分かりません・・・。

    • MUFF FUZZ

名機、BIG MUFF πをモデリングしています。多少ねばっこさはあるものの、どちらかというとヘヴィディストーションといった感じです。オリジナルもそんな感じなので、よくモデリングされていますね。

  • FACE

ファズフェイスのモデリングですね。オリジナルはゲルマニウムトランジスタなのですが、これをデジタルでモデリングするのは難しいんでしょうね・・・マルチエフェクターに入ってるFUZZみたいな雰囲気です。

    • OCT FUZZ

ACETONE FUZZをモデリングしてるそうですが、これも元ネタの音が分かりません・・・ただ、やたら暴れます。Heavy Octaveをぐいっと上げると、ギュインギュインになってえらいことになりますw
 

使いやすさ

ペダルのインターフェイスはBOSS独特のものがありますが、これは慣れれば問題ないです。また、音作りに関しても、多数あるコントロールそれぞれの役割が分かりやすく、反応もいいので使いやすいと思います。
アンプコントロールは使っていませんが、ペダルを使えないのでこれは曲間操作に限定した方がいいように思います。「フットスイッチとして」は裸足で足の指を使ってボタンを押す以外使えません。

感想

メモリ機能が試せなかったのが残念ですが、これは試奏じゃどうにもなりません。2〜3日所有してみないことには・・・。
あまりにも多機能で音の種類も多いので、じっくりと試すほどの時間はなかったのですが、一部にどうしても「モデリングっぽさ」はあるものの、全体的に高品質にまとまっていて、いい音だと思いました。
特にTS808のモデリングには感心しましたね。TS808をより進化させたらこんな音になる、という感じだと思います。
また、各モードとも、「オリジナルに近いかどうか」ではなく、「使えるかどうか」としてみると、十分使えると思いました。
コントロール項目が多いので、おかしな音や変態サウンドも作れますが、基本的に「まとまって」いて、「使える」サウンド作りをしてくるのはBOSSのすごいところです。
また、Attack Shapeコントロールは素晴らしく、できればアナログ回路で再現して、他のコンパクトにも搭載してほしいほどです。
特に「練習用」としてはかなりいいんじゃないでしょうか。ヘッドフォン端子や、アンプのコントロールが出来る点なんかも座ったままで操作する練習では使えると思います。また、モデリングとはいえ、相当レベル高い音が出ますので、いろいろなペダルの音の傾向を知ったりするには最適だと思います。最初はこれを使って、後々コンパクトが欲しくなったときに好きな傾向を持つものを選ぶ、というのもいいですね。
その反面、すでに様々なコンパクトに触れていて音を知り尽くしており、またデジタルのサウンドは好きじゃない、という上級者の方にはイマイチな感じがあるかも知れません。いろいろなレビューや、評判を聞いても「好き」と「嫌い」が完全に二分される点も、そこに原因があると思いますが、基本的にはよくできた機種だと思いますよ。ゲインが幅広いので、ブーストにも使えるかも知れませんね。
「本当の意味で」クランチからハイゲインまでカバーする歪みペダル、といえば今のところはLINE6 DM4 ディストーションモデラーと、このOD-20しか選択肢がないように思います。1台あれば確実に便利です。値段も機能を考えればとてもリーズナブルですし。
 



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