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Rocktron Utopia G100 詳細情報

Line6 Floor PODと並んで発売されたばかりのUtopiaですが、多少マイナーな機種ということもあってか、詳細情報があまり入ってきていませんでした。いろいろ調べて分かったこともあるのでこちらに書きたいと思います。なかなかよく考えられていて、おもしろいものだと思いましたよ。ではいってみましょう。

Rocktron Utopia G100

Rocktron Utopia G100
世界最安値保障をされているサウンドハウスさんでこのお値段というのを見てもらってもお分かりいただけるとは思いますが、シンプルな見た目に反して、こちらはそうとう高品質な製品のようですね。もともとラックマルチを得意とし、また素晴らしい評価を得てきたRocktronですが、このUtopia G100はラックマルチをそのままフロアに持ってきた、といってもいいような作りになっています。まずはそのスペックを見てみましょうか。

  • スペック

一応、アンプモデルは搭載していますが、これは最近の流行であるモデリングマルチとは一味違ったものになっています。プリアンプ付のラックマルチそのまま、と見た方がいいでしょうね。
このUTOPIAに搭載されるプリアンプは、4ch仕様!の1種類というのが正しいと思います。4つのチャンネルは、クリーン/テキサス/ブリティッシュ/メガのアンプモデルということになっていますが、これは一つの「UTOPIA」というプリアンプと考えると、納得がいきます。つまり、「何かのモデリング」ではなく、4ch仕様の「新たなアンプ」なわけです。フロアタイプのマルチエフェクターで、このラックエフェクター的な考え方を取り入れたのは珍しいですね。しかも4バンドEQによって非常に細やかな音作りができます。
さて、これがラックマルチならばここからラック式パワーアンプに繋ぐのが一般的ですが、これはフロアマルチらしく、単体で直接PCやミキサー等にライン接続するときのために、スピーカーシミュレータも搭載しています。スピーカー・タイプ、マイク・ポジション、リアクタンスといった非常に細かい設定が可能なのも魅力的ですね。
搭載されるエフェクターは、プリアンプセクションの前段と後段に分かれています。前段のエフェクターは、一般的なアンプの前に繋げるもの、後段のエフェクターはアンプのセンド/リターンに繋げるもの、と考えてもらえればいいと思います。
前段のエフェクトは、ワウ/フェイザー/コンプレッサーに加えて、定評のあるノイズリダクション、HUSHが入っていて、後段にはコーラス/フランジャー/トレモロ/ピッチシフト/ディレイ/リバーブといった空間系エフェクトが入っています。まさに「アンプで歪みを作る」ときの繋ぎ方そのままですね。変に媚びたような変態エフェクトを入れないあたりがRocktronらしいです。
そして、これがUtopiaの真骨頂であり、多数のデジタルエフェクトを作ってきたRocktronの一つの答えだと思うのですが、高速処理MOTOROLA製24bit DSP(要するに基本的な処理を行う部分です。エフェクターのスペック紹介でモトローラの名前が出るとは思わなかったw)と、24bit処理の最高級AD/DAコンバータ(つまり、アナログな音をデジタルに変換する装置です)を搭載している点に注目です。俗に言う「デジタルっぽい音」というのは、エフェクトの質やモデリングの問題もあるとは思いますが、このAD/DAコンバータと、入力された音を処理する部分が最も影響を与えていると思います。そこにメスを入れたRocktronは、それだけでも評価に値すると思います。(もちろん以前から高級ラックマルチ等はそのあたりもしっかりしていました。)
それぞれのエフェクトの設定や組み合わせのプリセット数は128と、各社フラッグシップフロアマルチと変わりません。また、ステレオアウトやヘッドフォンアウトはもちろん、外部音源を入力できるAux端子を備えている点もいいですね。バッキングトラックを作っておけば、これ1台で一人でライブができますし、練習にも使いやすいと思います。それでは操作系の方を見てみましょう。

  • コントロール

見ての通り、4つのつまみと、3つのフットスイッチ、1つのエクスプレッションペダルを備えています。この上なくシンプルなこの操作系統は、ラックエフェクターゆずりの操作系ですね。
ツマミはそれぞれ、プリセット選択、パラメータコントロール、パラメータ選択、エフェクト選択(アンプ/スピーカーモデルを含む)となっていまして、事前に詳細なプリセットを作っておいて、ライブやレコーディングではその都度プリセットを呼び出して使用する、というものです。「フロアマルチ」と思って買うと、その操作性に慣れるまで時間がかかってしまいそうですね。しかもエフェクトやアンプのコントロールが、非常に細かいようなので、余計にそうなってしまうと思います。

  • 総評

これは中〜上級者向けのフロアマルチです。どちらかというと、ラックマルチのフロア型エントリーモデルと言う方が正しいかもしれません。アンプで歪みを作り、それにエフェクトを足していく音作りの経験があり、ラックマルチにも興味があるけどやっぱり高い、という方向けですね。その代わり、非常に厳選されたエフェクトやアンプモデル、フルメタル製にもかかわらず3kgという重量(ちなみにVOX ToneLab SEは6kgです)、そしてポータビリティに優れたそのサイズ等、一度てなずけてしまえば非常に使い勝手のいいものであると思います。初心者の方には敷居が高めですが、これで勉強すればとても知識がつきそうです。欲を言うならば、MIDI IN/OUTは装備していて欲しかったところですが、それを除いても、他社製フロアマルチとは一線を画す、特異的な、しかし、非常によく考えられたモデルだと思います。HR/HM〜ヘヴィロック向けな感じですが、これだけ削り取って厳選されたものを搭載していることから、そのサウンドも期待してよさそうですね。



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