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エフェクターの選び方 VOL.5 〜試奏について〜

今回はエフェクターの選び方シリーズで、以前から言っていた「試奏について」書いていきたいと思います。このシリーズですが、今回は「エフェクター」に限らず、ギター、アンプ等を含めて全般的な試奏について書きます。今回は文字数が特に多くなりそうです。
それではいってみましょう!

  • 試奏とは

試奏というのは、デパ地下の連続試食とは違いますw
楽器は、「音」を出すものですから、売り文句をいくら並べても、音そのものを伝える、というのは難しいですよね。例えばサンプルサウンドを用意したとしても、エフェクターならば「こんな効果が出る」、とか、「比較すると違っている」ということがわかっても、その音色が実際に出せるか、というとそれもなかなか難しいものがあります。音の方向性は分かると思いますけど。
というわけで、「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、どちらかというと「百見は一聞にしかず」というのが試奏なわけです。
 

  • 何を試奏するのか

まずはここからですね。試奏の対象となるのは、ギター、エフェクター、アンプが最も多いと思います。箱をつぶさなければいけないシールドケーブルや、弦は試奏することはできませんよね。ピックアップは一部で試奏可能なお店(カセット形式でPU付け替えのできる試奏用ギターを置いているお店)がありますが、ほとんどのお店ではこれも無理でしょう。
では、試奏するものを選ぶわけですが、これはなんでもいいです。事前にしっかりリサーチして、ある程度まで自分の目的となるものを絞り込んでみてもいいですし、楽器屋さんでふと目にとまったものでもかまいません。時間つぶし・・・というのはちょっと楽器屋さんに失礼ですが、そういう方もおられるでしょうね。試奏で練習、というのも、お店に迷惑にならなければ大丈夫だと思います。(あまりバカ騒ぎするのはよくないですけどね)

さて、私が試奏レポートの記事を書く場合に、必ず書いていることがありますが、お分かりでしょうか?そう、試奏セッティングですね。

    • 試奏セッティングの例(LovePedal COT 50 試奏時)

 Roland ( ローランド ) JC-120

 Roland ( ローランド ) JC-120
価格:107,520円(税込、送料別)

 
・・・と、このように試奏レポートを書くときには常に、そのセッティングを書いてきました。これは、セッティングによって音の評価が変わったり、もちろん人によっても好みがあったりで、私のレポートが役に立たない、という可能性もあるからです。「私はこういうセッティングで、こういう印象をもちました」という参考資料として使っていただければ、という思いもあります。使った製品の写真も(出来る限り)載せているのは、つないだセッティングを視覚的に分かっていただきたい、という点と、あと、このセッティングが見ていただいてる方の好みに合うかどうか、というのの判断材料にもなると思うからです。(たとえば上記のセッティングですが、メタル至上主義の方はグレッチギターを使わないと思います。よって、そういう方には私のCOT 50のレポートが合わない可能性も高いわけです。)

で、これは試奏レポートをWeb上で公開するという立場からの視点ですが、この考え方は、伝えたい相手を、「読んでいただく方」としています。では、伝えたい相手を「自分」とした場合は・・・?
これも基本的には同じです。機材の試奏を行う上で、最も大事なのはセッティングだと思います。

  • 試奏時のセッティング

理想の試奏セッティングは、「自分の機材」です。ギター、アンプ、シールドを自分の機材を持ち込んで、そこに試したいものを繋ぐというのは、最も理にかなった試し方だと思います。ですが、最初からそのつもりでもない限り、重たい機材を運んで楽器屋に行く、というのはなかなかできないことですし、私もやりません。というわけで、お店にあるものを使うことになるわけですが、それぞれの選び方を書いてみます。

    • ギター

できればギターは自分のものを持っていく、というのをオススメします。特に私のように、ストラトを改造していたりする方は、できる限り自分のものが望ましいですね。
そうでないときは、「全く同様のモデル」か、「ほぼ同じスペックを持つモデル」を選びましょう。つまり、事前に自分のギターのスペックを知っておくことが大切です。例えば私が、「普段はフェンダージャパンのストラト使ってるけど、それと同じので試させてください」といったところで、店員さんはどのギターを持ってくればいいのか分かりません。増して私のストラトは改造済ですから、同じスペックを持つギターなんて存在しないんですが、店員さんがそれを知っているわけはありませんからね。
できれば、試奏前にお店の品揃えを確認しておき、自分の使っているモデルと同じ機種、もしくは同等の機種を見ておいて、試奏時にそれを指定する、というのがスムーズでいいと思います。

    • エフェクター

これは試奏の対象となることはあっても、あまり他のものを試奏するときには繋がないと思います。ずっと使っているブースターがあって、それに合うアンプを試したい、というようなときは、自分の機材を使うか、全く同じものを使わせてもらいましょう。エフェクターはさほど個体差がないので、問題ないと思います。

    • シールド

シールドは選べません。たいていお店では、試奏用のシールドが用意してあります。そして、そういったシールドはさほどいいものではないことが多いです。とはいえ、粗悪なシールドを使って評価が一変してしまっては「物を売る」立場の楽器屋さんとしては本末転倒なわけですので、高級シールドではないですが、基本的に信頼性の高い、CANAREやBELDENのものが多いです。中にはアンプの試奏用にモンスターケーブルを用意している楽器屋さんもあります。
そこまでこだわる、という方は、自分のシールドを持って行きましょう。

    • アンプ

これが最も重要です。なんといっても、出音が一番変わってくる上に、個体差まで存在するのがアンプだからです。さらに、試奏ではライブで使うような音量を出す、というようなことは不可能です。(お店に迷惑になります)また、個人機材を持ち込むにも、かさばるので持ち運びが難しい上に、楽器屋さんにしても、持ってこられては邪魔になったりして迷惑がかかると思います。基本的に自分が最もよくつかうアンプと同様の方向性を持つアンプを使って試すようにするんですが、それとは別に、「試奏用アンプ」を決めておくという手もあります。
例えばコレ!

 Roland ( ローランド ) JC-120

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どのスタジオにも置いてあることで有名なアンプで、一度はつないだことのある方も多いのではないかと思います。というわけで、このアンプの音をまず把握しておきます。Rolandらしい、分かりやすい音を出すアンプですので、出す音もおぼえやすいと思います。例えばスタジオなどで、自分の機材につないでどんな音が出るのか、しっかりと頭に入れておきます。
そして、このアンプはソリッドステートということもあって、個体差はもちろんありますが、フルチューブアンプよりも格段に個体差は少ないです。特に楽器屋さんにおいてあるようなものは、試奏で使われていることがあるとはいえ、ほぼ新品ですので、どこのお店でも同じ音が出せます。これは使わない手はないと思いますよ。大きな楽器屋さんなら置いてあるお店も多いですし。
ただ、歪み系のエフェクターを試す場合には、フルチューブアンプとソリッドステートアンプで印象ががらりと変わるモデルがありますので、注意しましょう。

  • 試奏する

というわけで、セッティングが決まったら、店員さんにつないでもらい、試奏です。普通はチューニングまでやってくれるのですが、ごくたまーにずれます。弦が新しかったりすると、チューニングしてもすぐ伸びてしまうこともあります。そういうときはこっそり直しましょう。それでは、試奏するときの注意点、的なものを書いてみます。

  • 何を試すのか

まず、そのときの自分の目的を忘れては意味がありません。中には、いきなり限界の難度のプレイに挑戦される方もおられますが、それはすべて確認しおわって、試した機材についての判断がついた後、時間があればすればいいと思います。
試奏の目的ですが、これは試奏するものによって変わってくると思いますので、それぞれで書いてみたいと思います。あくまで個人的な見解ですので、参考程度にお願いします。

    • ギター

ギター本体を試奏する場合、まずすぐに分かるのがサウンドの傾向です。この時点で好みではなかった場合、改造してでも使うほどルックスに惚れ込んでいるか、それとも試すことをやめて、店員さんがくるまで適当に弾いて遊ぶか、ということになると思います。
ここで気に入った場合や、改造してでも使う、という場合は次のステップに進みます。次は、「フィット感」です。といってもこれもすぐに分かると思いますし、ある程度慣れもありますので、さほど重視することはないと思います。なにかが当たって痛い、というような場合は、そのギターの形が合っていないかもしれません。
次は「デッドポイントの有無」です。デッドポイントとは、何らかのバランス上、あるフレットで音詰まりがしたり、サスティンがとぎれてしまったりする点です。ギターの個体差によるもので、これがあるギターはリペアが必要となってきますね。デッドポイントが全くないギターというのはありませんが、基本的に問題のない範囲です。ただ、中にはあきらかに問題が出る場合がありますので、そのときは店員さんにも教えてあげましょう。確認方法は、全ての弦、全てのフレットを弾くしかありません。
そして、本体の「鳴り」です。これはあくまで個人的な概念というか、価値観になってきますので、気にしない方は気にしなくていいと思います。で、ボディの鳴りですが、ここではソリッドボディのエレキギターに限定します。ハコモノのギターならば生音が鳴るのは当然ですから。ちなみにアコースティックギターでの「鳴り」といった場合、基本的に音の大きさを意味しますが、エレキギターの場合は、そうとは限りません。人それぞれなのですが、私は、「共鳴」で判断しています。例えば開放弦コードを弾いたとき、ネックにビリビリ、という振動が伝わり、さらにボディをさわっても分かるほど振動しているギターを「鳴る」ギターというようにしています。(振動しすぎはまた別です)実際に、そういうギターはアンプからもいい音が出る、という気がします。逆に、全く余計な振動などない方がいい、という意見の方もいて、これについてはまだしっかりとした答えが出ていないのが現状ですので、それぞれで「鳴り」の定義を見つけてみてください。
ちなみに、エディ・ヴァン・ヘイレンは、それぞれの材のもつ固有振動数(コツコツ、とたたいたときの周波数)が、オクターヴか、せめて5度のずれで構成されたボディとネックを選び抜く、と聞いたことがありますが、それは普通の人には無理な話ですねw

    • エフェクター

エフェクターを試す場合、ギターほど神経質にならなくていいと思います。ですがアンプやピックアップとの相性が大きいものですので、そのあたりに注意したいと思います。例えば、歪み系の場合、チューブアンプだと非常にいいのにソリッドステートだとダメだ、とか、また逆の印象をもつものも存在します。できればそういうのは事前に評価などを見て、調べていくことが大事だと思います。よほどマイナーなものでなければ、検索すれば何かがみつかると思います。また、それぞれのツマミが何を表しているのか、使い方はどうなのか、何をねらったサウンドなのか、というのもできれば調べていった方が無難です。でないと、以前の私のように、説明書を借りることになってしまいます。
そして、音の方向性が好みに合うかどうかを確認し、ツマミの効きを試せば、エフェクターに関しては問題ないと思います。

    • アンプ

これがやはり最も難しいです。というのも、先ほども書きましたが、試奏ではなかなか大音量を出す、というのは難しいですよね。中にはアンプ試奏ルームといって、防音設備の整った部屋を用意してくれる楽器屋さんもありますが、小さなお店ではそれは難しいです。そうでない場合は、やはりイコライザの効きや、音の方向性が好みに合うか、ということを確認すれば、あとは買ってからのお楽しみ、といってもいいのではないかと思います。

  • 試奏なんて意味がない?

こういう意見を聞いたことがあります。どういうことかというと、ギターにしろエフェクターにしろ、アンプにしろ、結局は買って、使ってみないとどうせ分からないから、ということで、これはある意味もっともだと思います。試奏でできるような数十分の時間で、その機材の全貌を知ろうというのは、実際無理な話です。
ですが、それでも私は試奏を薦めます。先ほどギターの項目で述べたようなあきらかなデッドポイントや、エフェクター/アンプの初期不良の発見、そしてある程度ならば音の方向性から、好みに合うか合わないかが分かるからです。そして、そこまでいけば、あとは買ってから自分で使ってみるしかありません。
また、私は場合によっては、試奏なしで買ってもいいか、と思うことがあります。つい最近買った、BOSS DN-2 Dyna Driveは全く試奏していません。これは新製品で、届くまでどんな音か分からない、というドキドキ感を優先したかったからです。
ですが、これはエフェクターで、個体差がほとんどないことが分かっていたからで、やはり個体差の大きいギターを買う場合には、試奏は非常に大事だと思います。

  • 初心者だから・・・

恥ずかしい、という理由で試奏をされない方がおられます。また、初めてのギターを選ぶときは、試奏しろ、といっても無理な話だと思います。まず「初めてのギター」の場合ですが、誰かギターを弾ける人を連れて行って、問題がないか試してもらう、という手もありますが、3万円以下のギターが目的の場合は、見た目で選んでもいいと思います。私はピアノをやっていましたが、初めてギターを触ったときに音の違いなんてわかりませんでした。音楽をギターから始める、という方だとなおさらだと思います。ですので、基本的に初めてのギターは「見た目」と「予算」で選んでしまっていいと思います。ただ、あまりに安すぎるモデルは、あまり1本目にはオススメしなかったりします。売値で3万円前後のものがいいと思います。(定価じゃないですよ)
では、「まだ初心者でヘタだから・・・」という方の場合は、これは試奏してください、と言います。別に超絶なフレーズなんて弾く必要はありませんし、「人前で弾いてる」という緊張感は必ず後々役に立ってくるはずだからです。また、試奏によって音の違いというものをより理解することもできるのではないか、と思います。普段使っている機材と違ったもので、どんな音が出るのか、という知識も身に付きますし、是非、試奏していただきたいと思います。
 
というわけで、今回は試奏についていろいろ書いてみました。いろいろ考え方はあると思いますが、いかがだったでしょうか?
次回の「エフェクターの選び方」は、シールドケーブルについて書いてみたいと思います。



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