【エフェクター】Lovepedal Eternity |
その実力を垣間見てみましょう!
【エフェクター】Lovepedal Eternity |
ちなみにこのエタニティですが、いわゆる「TS系」ドライブの一つで、初期のFulltoneのフルドライブの音を基本としているようです。これはラブペダルの製作者であるSean Duniganさんが、FulltoneのMichael Fullerさんを尊敬している、という背景があるようですね。
では、試奏セッティング、いってみましょう。
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今回はとてもスタンダードな構成で試すことができました。やはりストラトかレスポール+JC-120というセッティングは使いやすいですね。
では、音の方、見てみましょう!
- 操作性
コントロールは3つのノブだけ、という構成のため、まず迷うことはありません。ただ、TONEがトレブルブースターであるということを知らないと、なんだこれ?となるかもしれませんね。
- サウンドレポート
さて、音の方ですが、Lovepedalのペダルは、独特の「ラブペダルの音」を持っているように思います。それは非常に艶やかで、繊細で壊れそうなほど華奢でありながら、それでいて安定感のある太い音、といえばいいでしょうか。この相反する要素が本当にバランスよく組み上げられたような、音色だけですでに芸術的といえるものを持っているように思います。人によってはハイファイ志向すぎる、と感じるかもしれませんが、これはそういった音が好きな方にはたまらない音色ですね。
そしてLovepedalの特徴として、使うパーツが最低限である、というのが挙げられます。Lovepedal COT 50などはその最たるもので、中を空けるとあまりの潔さに驚きます。そして、このエタニティもその例に漏れず、基本的なオーバードライブでありながら、そのパーツ数の少なさはTimmyと同等といえます。それが功を奏しているのかどうか分かりませんが、TimmyにしろLovepedalにしろ、どちらも非常に艶やかなサウンドを持っているのですね。これはある意味当たり前かもしれませんが、これだけ最低限のパーツで目的の音を表現する、というのは至難の業だと思います。ビルダーの努力が伺えますね。
そして、このトレブルブーストがおもしろく、また素晴らしいです。TS系+トレブルブーストというのはおもしろい組み合わせですが、これがなんとも音を作りやすく、Toneコントロールは完全に「倍音調整機能」として使うことが出来、上げると倍音の多く混ざった荒い歪み、絞ると中域に集中した、マイルドな歪みとなります。
ドライブコントロールも、ゼロの位置にすると艶やかで完全なクリーンサウンドとなりますが、フルにした状態でもギター側のヴォリュームを6くらいにすると完全なクリーンになりました。もちろんピッキングの反応も素晴らしく、ドライブは常にフルでもあとはギター側で好きなように調整できます。
このペダルの操作性、反応性はもはやアンプの領域に一歩入っていると思います。これはThe OVERDRIVE BOOKでも同じように、アンプに近い印象を持つペダルとして紹介されていました。
そして音の抜けも他のペダルから一歩抜きんでて素晴らしいです。音としては地味とも思えるTS系を基本とした音ですが、これを使いこなせるようになるとクランチ系の音に敵はいない、といえるのではないかと思いました。
というわけで、今回はLovepedal ETERNITYの試奏レポートでした。これだけ素晴らしいペダルはなかなかありませんよ。是非とも試されることをオススメしたいペダルだと思います。すごい!