最近テレキャス関連の記事が続いていますが、みなさんには大変な反響をいただいてありがたいです。さて、今回はちょっと毛色を変えて・・・久々に「きになるシリーズ」いきましょう!
今回は、使っておられる方の間で本当に評価の高い、RADIALのTONEBONEシリーズいってみたいと思います。では、詳細をみてみましょう。
RADIALのTONEBONEシリーズは、今のところ歪み系のペダルが4種類と、あとはループやアンプ等を切り替えるスイッチング系が5種類、エフェクトボード、DIボックスがラインナップされていますが、今回は4種類の歪みについてみていきたいと思います。
RADIALは、カナダのブランドで、91年にカナダでモガミケーブルとJensenスピーカーの流通を行う業者として創業したメーカーです。そのためか、DIボックスなどでは定評のあるものを多く作っています。
ギター用の歪みにおけるTONEBONEシリーズは、「クラシック」と「ホットブリティッシュ」の2種類を基本とし、それらを発展させたタイプの2種類の、計4種類がラインナップされています。
Radial TONEBONE CLASSIC |
【ディストーション】Radial TONEBONE Hot British |
まずは、Tone Bone Classicについて見てみましょう。
コントロールは、左からLEVEL、HIGH、LOW、FILTER、DRIVEとなっています。この中で特徴的なFILTERコントロールは、基本的にブライトに設定されたTONEBONE CLASSICのサウンドの高域を抑える方向にコントロールするものです。この「クラシック」は、Fender系アンプのサウンドを作り出すようになっているため、このコントロールが搭載されているわけですね。
3つのスイッチはそれぞれ、TOP END、MID BOOST、DRIVE GAINとなっていて、それぞれ3つのモード、系27モードの組み合わせが可能となります。これにより、様々なギターでFenderのHot Rod系からTWIN、そしてBassmanまでいろいろなサウンドバリエーションを作り出すことができるようですね。
このToneBone Classicは、エリック・ジョンソンも使っているそうです。
さて、クラシックがFender系だったということで、ToneBone Hot Britishの方は、その名の通りブリティッシュサウンド・・・もっといえばVOXとマーシャルサウンドを基本として作られたペダルです。
コントロールは左からLEVEL、HIGH、LOW、CONTOUR、DRIVEとなっていて、「クラシック」では高域を調整するFILTERだったコントロールがこちらは中域を調整するCONTOURとなっています。このあと書きます3モードスイッチの一つ、「VOICING」との組み合わせで、ドンシャリ傾向としたり逆に中域を膨らませたりといったコントロールが可能です。で、その3モードスイッチですが、TOP END、VOICING、MID BOOSTとなります。
では、これらを進化させたタイプの2機種をみてみます。
Radial TONEBONE TRIMODE |
Radial TONEBONE PLEXITUBE |
また、リードチャンネルには専用のエフェクトループを装備しており、リードチャンネル時に自動的にエフェクトループをONとすることで、より効果的なプレイを可能とする、とのことですね。コントロールは基本的に変わりませんが、どちらもLevelとDriveが各チャンネル別々に設定でき、さらにTRIMODEでは「MID BOOST」が、PLEXI TUBEでは「VOICING」がそれぞれのチャンネルで別に設定できるようになっていますね。
右側のフットスイッチでペダル全体のON/OFF(バイパス)、左側のフットスイッチでリズムとリードのチャンネル切り替えとなります。
最初に、使っている人に評価が高いと書きましたが、このペダルは高価で、さらにマイナーであるということもあって、なかなか選ばれることが少ないように思います。しかし、使っておられる方のほとんどが「これは最高」「これさえあれば他はいらない」というほどの高い評価で、なんともきになるところですね。
是非また、試してみたいと思っています!サウンドバリエーションが広いので、いろいろなギターで試してみたいですね。