3モード搭載のハンドメイドエフェクターGuernica Daybeak |
予想外、な感じでおもしろかったです。では、いってみましょう!
2006年5月に発足したブランド、「Guernica(ゲルニカ)」の3モードオーバードライブ、Daybreak(意味は"夜明け"です)は、ゲルニカ独自の、「6弦開放の周波数より僅かに上から増幅をする」という帯域をもったペダルです。
3つのモードはよくある3モードオーバードライブ同様、シリコンダイオード、クリップなし、LEDとなっています。正直、「なんだ、またLandgraffか」と思われる方もおられると思いますが・・・そのサウンドは「意外」でした。
ではまず、セッティングから行きましょうか!
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3モード搭載のハンドメイドエフェクターGuernica Daybeak |
【ギターアンプ】Roland JC-120 |
- 操作性
まさに一般的な3モードオーバードライブなので、別段難しい操作性ではありません。スイッチは左右に動くタイプですね。スイッチが中央に、LEDが左上にあるのはいい形だと思いました。ノブやスイッチでLEDが隠れるということもなさそうです。
- サウンドレポート
最初に私は、よくあるLandgraff系を想定していました。しかも「6弦開放の周波数より僅かに上から増幅をする」ということで、さわやかな感じのオーバードライブだろうと予測していたんですが・・・まったく予想外でした。
音が太いです。アンプのEQを間違ったかと思ったほどで、この音はLandgraff系ペダルとは別物ですね。よく考えると、どこにもそういうことは書いていないので、単純に私の早とちりだったんですが、それにしてもかなり低域よりなペダルですね。
Z.VEX BOX OF ROCKのゲインを上げたときのガツンとくるような太さが、このペダルにもあります。これは、「6弦開放以上だけを歪ませる」という技術があるからこそ可能となった太さということが出来ると思います。つまり、普通のTS系でこれをやると低域がもっともこもことしてしまう可能性があるんですね。ところが、不要な低域を歪ませないという技術があるからこそ、こうした低域よりなオーバードライブを作ることができたのではないかと思いました。
そして、音に張りがある感じです。リアルなサウンド、といえばいいんでしょうか、オーバードライブとしてはかなり荒々しい音に思いました。
3モードのクリッピング切り替えを持っていますが、これはオリジナリティの高いペダルですね。緊張感のある歪みで、音としてはかなり硬いかもしれません。これくらい独自性があれば、「硬い音」もいい意味になってくると思います。
しかし低域よりだからといってこもることはなく、抜けもかなりよさそうでした。これは例の「6弦開放〜」の技術が効いていますね。
というわけで、Guernica Daybreakはなかなかおもしろいペダルに思いました。好き嫌いのはっきり分かれるタイプの音だと思います。きになっておられるという方、是非一度試してみてください。