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METEORO DOCTOR DRIVE

最近はNAMM SHOWの新製品がすごくおもしろいですが、今回は去年、2007年のNAMM SHOWに出展されて話題をよんだブラジルのアンプメーカー製プリアンプをご紹介してみたいと思います。
好き嫌いが分かれるタイプのような感じはしますが、素性はなかなかよさそうですよ。では、いってみましょう!
まず、「メテオロ」って一体どんなメーカーだ?というところから書いてみましょうか。ええと、Effector Brand Databaseで・・・あったあった。こちらが公式サイトとなるようです。これによると・・・お〜、すごい。なんと1986年設立ですね。20年以上も活動しているブラジルの老舗アンプメーカーということのようです。
多くのギターやベースを中心としたアンプをリリースしていて、エンドースしているアーティストもかなりの数ですね。
まぁ、確かに、このペダルデザインはなかなかできるものではありませんね。実際見ても安っぽいことはなく、ひじょうにきれいでした。
では、セッティングを・・・。

リアにSeymour Duncanのハムバッキングが搭載された、SSHタイプのストラト

【ギターアンプ】Roland JC-120

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こういうセッティングでした。ストラトは正確にはビルローレンスのもので、リアPUにセイモアダンカンのハムバッカーが搭載されていて、ミニスイッチでコイルタップ?ができるタイプのようでした。プリアンプとしても使えるこのDOCTOR DRIVEですが、今回はJC-120のINPUTに接続しています。
では、レポートしてみましょう。

  • 操作性

そうそう、まだコントロール類の説明をしてませんでしたね。まず、このペダルは真空管12AX7を2本使ったタイプのプリアンプです。コントロールは左からGAIN、BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCE、MASTERとなっていて、ほとんどそのままアンプのコントロールのような感じですね。接続は1INPUTで、GUITAR AMP、POWER AMP、MIXER OUTの3アウトプット仕様となっています。
フットスイッチは2つ、BypassとCh切り替えスイッチです。この切り替えスイッチでは「バッキングCh」と「リードCh」の切り替えを行うのですが、フットスイッチの上部っていうんですかね?黒いラインのようになったところの中央にボタンがついてまして、それによって「バッキングCh」を「クリーン」と「ブルース」の2つから選択できるという方式になっています。
チャンネルの状態と、バイパス合わせて4つのLEDが搭載されており、現在の状態を表示しています。
・・・という形なのですが・・・正直言って、この仕様には「なぜ?」と言いたくなってしまいました。「曲中で2種類のゲインが必要」で、しかも「バイパスすることがある」という場合には、この仕様は完璧ですよね。それはそうなんですが、なぜこのクリーンとブルースの切り替えスイッチをフットスイッチにしなかったのか、という疑問がひとつ出てきてしまいます。
もうひとつは、コントロールがすべて共通である、という疑問ですね。GAINやEQ、MASTERは一度設定すると、どのチャンネルでもその設定となる形になっています。例えば、私が普段使っているプリアンプ、Hughes & Kettner TUBEMANの場合ですと、確かにEQは共通です。Presenceもありません。が、VOLUMEとGAINは各チャンネルごとに設定でき、さらにどのチャンネルもフットスイッチ一発で移動可能です。その代わりバイパスはできません。さて、どちらが多くの人にとって使いやすい形だろうか・・・と思うわけです。
先ほども書きましたとおり、このDOCTOR DRIVEの仕様が「使い方と合う」という場合は何の問題もないんですが、ただこのタイプだと、少しユーザーを限定してしまうのではないか、と思ってしまいました。
イコライザは、幅が広いというタイプではなく、むしろ微調整することを目的として作られたようですが、これはさすがに伝統あるアンプメーカーだけあって、しっかりツボをおさえた変化をしてくれて、使いやすいですよ。プレゼンスが特にいいな、と思いました。疑問点はあるものの、今後の改良次第で「化ける」かもしれません。

  • サウンドレポート

大事なのは音だ!ということで、サウンドをみてみましょう。

クリーンチャンネル

バイパスとクリーンチャンネルを比較する形で弾いてみたところ、バイパス時にくらべて、クリーンの方が真空管的なコンプレッションが強くなりますね。ですが、音自体は非常にクリアで素直なタイプです。TUBEMANのように「澄んだクリーン」とまではいかないんですが、ギターの音そのままという感じがします。
GAINを上げていくと真空管っぽさが増していき、フルゲインだとクリーンチャンネルでも歪みます。悪い歪みではないですが、フルゲインにしてクリーンサウンドも使いたい、という場合はバイパスを選択する必要がありそうですね。パワーアンプに接続した場合は・・・どうなるんでしょうか。

ブルースチャンネル

いわゆるクランチチャンネルです。音はそのまんま、リードとクリーンの中間という感じです。

リードチャンネル

さて、歪みですが・・・これはすごいです。まさに「真空管らしい音」がそのまま出ているというか・・・重厚で高い音圧を持っているタイプの歪みですね。コンプレッションは強く、ピッキングニュアンスへの反応はあまりよくありませんが(他のチャンネルは反応いいですが)、ハードロックやパンク、メロコアのようなジャンルをされる方には非常にうってつけなタイプだと思います。この、リードの音はすごく気持ちがよくて、個人的にも好きなサウンドでした。

・・・と、各チャンネル見てきたんですが、このペダルって、たしかに3ch仕様なんですが、なんというか、あえてこういう言い方をすると、「出せる音が一つ」なんですよ。いわゆるリードチャンネルのサウンドなんですが、そのリードの音を元に、「ゲインを落とすフットスイッチ」付の「オーバードライブエフェクター」として考えると、このペダルはまた違った評価をすることができると思うんです。
つまり、「3ch仕様のプリアンプ」として考えるから、操作性の項目で述べたような疑問はでてきますが、これが「4バンドEQ搭載」の「2つのバッキングモード」を持った「真空管搭載オーバードライブ」として見ると、こんどはこのペダルがものすごく高機能なタイプに思えてきます。なので、おそらくこのペダルは、プリアンプとしてもつかえるほどの機能性のあるエフェクターとして開発されたのではないかと思いました。
そう考えると、このペダルの比較対象はTUBEMANではなく、Hughes & Kettner TUBE FACTORなのではないかと考えられますね。なんか勝手に一人で納得してすみませんが・・・なんかこう考えるとすっきりしました。
 
というわけで、今回はMETEORO DOCTOR DRIVEでした。プリアンプとして、重厚な歪みを使うこともできますが、本領発揮はエフェクターとして使った場合だと思います。ちょっと「分かりやすい」タイプのペダルではないですが、使い方をマスターすれば相当いい音が作れるのではないかと思います。素性がいいというか・・・まさに真空管らしさの溢れる音が出るタイプのペダルですので、そういった音を考えておられる方は、是非一度試してみてください。真空管搭載ペダルとしてはなかなかいい出来のもののように思います。



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