 THE SILVER KISS MK2 |
かなりおもしろいペダルかもしれません。レポートしてみます。
catalinbread THE SILVER KISS MK2
Silver Kissです。アメリカのハンドメイドエフェクトブランド、「Catalomnread」のフラッグシップオーバードライブ、になるんでしょうか。
Vol、Gain、そしてTreb、Mid、Bassの3バンドEQを搭載したペダルですね。MXRサイズに5つのノブをサイコロの5の形に配置した見た目は、非常に迫力があります。ペダルに描かれた絵も凝っていて、デザイン的にもとてもきれいなペダルですね。
さっそく、セッティングを見てみましょう。
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THE SILVER KISS MK2 |
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今回もVibro Champを使ってみました。チャンネルは1chのクリーンです。ここには、プリアンプが「Fender Black Face」のサウンドモデリングされているそうですね。フェンダーらしいきれいなクリーンサウンドです。真空管を使ったデジタル回路のようですが、試奏レベルの音量だと、デジタルっぽさはありませんね。
ではでは、レポートいってみましょう。
- 操作性
ノブの数が多いですが、基本的な操作性はとても良い感じです。前から時々言ってますが、値段にかかわらず優秀なエフェクターって、正統派なものから個性的なものまでいろいろあるんですが、そのほとんどが、「ノブの役割」がはっきりしているんですよ。このノブを回せば、音がこう変わる、というイメージがつくりやすく、音作りに迷いを生まないものが多いですね。「こうなる」と思ってノブを回して、結果「あれれ？」となることがほとんどないんです。このペダルは正統派なタイプですが、これにかぎらず、個性的なコントロールを持っているタイプのものにもあてはまると思います。
作り手の音作りのレベルが高く、回路設計がしっかりしているからだと思います。もちろん、中にはあえて偶発性を重視したタイプ（ノイズ系に多いです）もありますが、それは狙って作られているので、また別の話なんですけどね。
このSilver Kissも、もちろんそういうタイプでした。使いやすいです。ノブがかなり密集していますが、物理的に調整がやりにくい、ということは全くありませんでした。
- サウンドレポート
では、サウンドを･･･基本的にこのペダルは、ナチュラル系のオーバードライブです。そうですね、雰囲気を言えば、Timmyに近いです。ニュアンスも出しやすいですが、同時にゲインは低いですね。単体ではあまり歪みません。Timmyは、ゲインを上げると、どちらかというとちょっとフェンダーっぽい、バリっとしたクセがあるんですが、Silver Kissの方がクセは少ないかもしれないですね。
味付けも非常に薄味で、使うアンプとギターの特性がモロに出るタイプの歪みです。スムーズで細かいんですが、しかし和音を弾いたときの音の粒は大きく、しっかりと再生されますね。クリーンブーストもできそうです。
3バンドEQですが、効きはさほど鋭くありません。どちらかというと微調整に長けているタイプで、ギターとアンプで作った音を残しつつ、軽いニュアンスを付けるのに向いています。今回はチューブアンプで試しましたが、これはトランジスタアンプの前に置いてチューブっぽいニュアンスを付けるプリアンプとしても使えるのではないかと思います。
日本に入ってくる前の話ですが、アメリカのエフェクター好きの方が多く集まるフォーラムで、それぞれのペダルボードを紹介するスレッドがありまして･･･そこで多くの方がこのSilver Kissを使っていたんです。それで以前、きになるシリーズでご紹介したんですが･･･実際弾いてみると、本当に玄人好みな、それでいて出来の良いオーバードライブでした。
というわけで、catalinbread THE SILVER KISS MK2のレポートでした。薄味なナチュラル系オーバードライブを探しておられる方、是非ためしてみてください。これ相当、レベル高いですよ。
