去年の10月頃から活動を休止していた、冷奴と発泡酒。のpinkさんのエフェクトブランド、minimichineが活動を再開し、新作エフェクターが発売されました。
発売されたのは、catalinbread SERRANO PICOSO等と同じ大きさの、ミニサイズの筐体に、潔く1ノブで作られたディストーションペダルです。コントロールはVolのみとなっています。
さて、このペダルですが、先日ビルダーのpinkさん、およびエフェクターバカB級blogのなかぞのさんと3人でスタジオに行ったときにプロトタイプを触らせていただきましたので、そのレポートをさせていただこうと思います。
では、いってみましょう!
minimichine まほろば
写真左が「まほろば」のプロトタイプ、右は現在最終調整中というminimichineのオーバードライブプロトタイプです。このときはまだ、まほろばのデザインができていなかったようで、無骨なスタイルとなっていますが、回路は基本的に製品版と同じものということだそうです。
では、セッティングを。
minimichine まほろば
【ギターアンプ】Roland JC-120 |
では、レポートを。
- 操作性
全然、問題なしです。1ノブのディストーションですからね・・・迷う方がむずかしいですw
- サウンドレポート
では音を。このペダルですが・・・すごいんですよ。
基本的なサウンドは、少し渋めのクラシカルなディストーションなんですが、ゲインやトーンが見事に調整されていて、バッキングからソロまで、全くストレスなく使うことが出来ます。EQやToneがないので、音作りの幅はもちろん広くはありませんが、多くの方が気持ちいいと思えるポイントを付いた音作りがされているので、細かいことを考えずにVolだけ調整してONにすればOK、というシンプルさが逆に新鮮な感覚をおぼえます。音としては少しオーバードライブっぽさもある感じで、ディストーションならではの鋭さはもちろんありますが、あまり過激なサウンドではありません。その分、いろいろな場面で使えるサウンドといえるのではないかと思います。現代的なロックや歌モノのポップス等、難にでも使えそうですが、特に古いハードロックなリフによく合う印象でした。
非常に小さい筐体ですが、ON/OFF時にも特にノブが当たるとかいうこともないですね。普通のMXRサイズのペダルと同様の操作感だと思っていただけると分かりやすいのではないかと思います。
というわけで、minimichine まほろばのレポートでした。最近アメリカでは、このサイズの筐体を使ったペダルが増えてきていて、人気も高いらしいですね。実際にボードに組み込まれているのを見ると、たしかに場所を取らないですし、ノブ等の配置にもよりますが、操作感としてはMXRサイズと特に変わることもないので、人気の理由も分かる気がします。パッチケーブルが筐体を安定させているので、特に踏み損ねて転がるとか、そういったことももちろんありません。
見た目も良い感じですし、使いやすくて、それでいてちゃんと良い音が出るペダルです。まぁ、当たり前といえば当たり前なんですけどねw
トゥルーバイパス、フルハンドメイドのディストーションで、価格も手ごろでコンパクトなので簡単なセッションなどにギグバッグのポケットに入れて持って行くのもありですし、ボードに組み込んでメイン歪みとしてももちろん使えるペダルだと思います。
それにしても「まほろば」っていう名前はおもしろいです。この言葉、奈良ではすごくよく見かけるんですよ。Pinkさんも奈良県の方ですから、そのあたりからついた名前かと思います。日本語名のエフェクターって少ないですし、あってももっといかつい名前がついていたりすることが多いんですが、こういうゆるい系のペダルも珍しくていいかもしれませんね。
人気blogランキングへ