LINE6 POD HD |
これまで「POD LIVE」シリーズに該当するようなフロアタイプしかなかったPOD HDシリーズに、デスクトップタイプ、いわゆる「PODらしい形」のPOD HDが登場です。
新しいPOD HDは、これまでX3まで培ってきたアンプモデルを全て捨て去り、新しい「HD Modeling」によるアンプモデルを搭載したPODです。また、M13などMシリーズのエフェクトを搭載していて、それを同時に最大8つまで使用可能、メモリーは512プリセット+ソフトウェアでプリセットをPCに保存できます。
また、エフェクトのラインを2つに分けてLRに出力したり、パラレル接続してミキシング後モノラル出力ということも可能です。つまり、同時に2つのアンプモデルをミキシングすることもできます。アンプを2つ使った場合、DSPの割り振りが変わってエフェクトの最大使用数が、使うエフェクトによっては6個くらいになることもあります。
という感じですが、結局このPOD HDについて知りたいことといえば、やっぱりPOD HD500と何が違うのか、という点だと思います。X3との違いはすでに各所で語られているでしょう。
なので、HD500との違いを以下に列挙します。フロアタイプとデスクトップタイプの操作性が違う、ってのは見て分かるから良いですよねw
- アンプモデリング数
PODがHDになって、300、400、500が発売されたわけですが、それらの共通したのがアンプモデルが16ということです。
(一応、モデリングされたアンプはプリ部のみの使用も可能なので実質32通りの音色があり、500に限って言えば2つのモデリングを同時使用できるので、モデリングを使用しない場合も含めた重複組み合わせで561通り、ということもできます。)
で、そのアンプモデリング数ですが、このPOD HDでは22種類に増えました。
追加されたのはFender Bassman (“Bright” チャンネル)、Fender Blackface Deluxe Reverb (“Vibrato” チャンネル)、Fender Twin Reverb (“Vibrato” チャンネル)、Line 6 Elektrik、Marshall JTM-45 MkII (“Normal” チャンネル)、Park 75 (“Normal” チャンネル)の6種類です。プリ部のみというのも同時に増えていたとすれば、45通りなので組み合わせも含めると1035通りと、大幅に音色が増えたことになります。(チャンネル切替のみの追加モデルのプリ部が共通している場合、820通り)エフェクトの数はHD500と同じのようです。重複組み合わせの計算とか何年ぶりだろうw
ただ、今後可能性としてHD300〜500のアップデートでアンプモデル数が同じになったりするかもしれません。
追記:今POD HD500 EDITをアップグレードしたらアンプモデリング増えてましたw なのでアンプモデリング数は「同じ」です。HD500等をお持ちの方でアップグレードまだの方は是非アップグレードを!
- 入出力端子
これは筐体のサイズが違うので仕方ないですが、HD500の方が多彩な入出力に対応しています。
POD HDの入出力端子は、モノラルのギターインプット、XLRマイクインプット、ステレオアウトプット、S/PDIFデジタルアウトプット、ヘッドフォンアウト、USB、エクスプレッションペダル・コントロールペダル用FRV端子となっています。
HD500はさらにAux入力、CD/MP3入力、Variaxデジタル入力、ステレオXLR出力(バランス)、ステレオエフェクトループ、MIDI IN/OUT、L6 LINK端子となっています。
という感じです。ちなみにHD500を使って思ったんですが・・・HDモデリング、すさまじいです。
2つのアンプをミックスできるデュアルトーンも非常に使い勝手が良いです。
唯一ファズサウンドだけは、アナログのファズペダルとまだ大きな開きがあると思いましたが、それ以外については「好み」で語れるレベルにまで近づいていると思います。接続したエフェクトのRateを全てシンクロさせてタップテンポで調整したり、アンプモデルの前後かかわらずエフェクトを簡単に設置できるという自由度の高さもあります。
今のマルチエフェクター・アンプモデリングのレベルは本当に高いです。