Strymon Lex |
というわけで、NAMM SHOWに出展されたStrymon Lexも発売されています。
Lexはロータリースピーカーをシミュレートしたモデルです。コントロールはFast Rotor Speed、Mic Distance、Horn Level、Preamp Driveの4つ。右のフットスイッチがON/OFFで、左がロータリーのスピードを切り替えるFast/Slowスイッチです。Fast Rotor Speedノブで速い方のスピードを設定し、Fast/Slowで遅くできます。Fast/Slowはスピードの切替以外に、踏み続けることでだんだんローターが遅くなって停止する効果を作ることも可能です。Mic Distanceはモノラルで使用したときにはローター、ステレオ使用時にはホーンとローターからの距離を調整できます。もちろん擬似的にです。Horn Levelはヴォリュームですが、Mic Distanceと連動して出力音量が変わるようです。リアルです。Preamp Driveは、ロータリースピーカーのプリアンプの歪みをシミュレートします。
また、2つのフットスイッチを押しながらノブを調整すると、各ノブが裏モードになります。Fast Rotor SpeedはSlow Rotor Speedとなり、ロータリースピーカーが停止状態の音を作ることも出来ます。Mic DistanceはCab Directionとなり、マイクの位置を変更できます。左に回せばFrontとなり、ウッドキャビネットを通した音をシミュレート。右に回せばRearで、通常の、キャビネットが開いているところにマイクを立てた状態となります。出荷時設定はRearとなっているようです。Horn LevelはAccelerationとなり、Slow/Fast切替時の加速度を設定できます。Preamp DriveはLevelコントロールとなり、±6dBまでのブースト/カットが可能です。
さらに、電源を入れるときにMic DistanceノブでキャビネットフィルターのON/OFFが可能。これは接続先のアンプがギターアンプなのかフルレンジスピーカーなのかによって合わせることが出来ます。キーボード等に使う場合に設定するモードです。また、同様にPremamp DriveでBi-AmpモードのON/OFFが可能。Bi-Ampモードでは、Left Outから低域、Right Outから高域を出力するモードです。
Favorite Switchを使えば、気に入ったセッティングを1つメモリーすることができます。Favorite Switchをつかわず、エクスプレッションペダルで好きなノブを調整することも可能です。
strymon FAVORITE Switch |
シンプルにまとまっていながら、音を細部まで調整するコントロールを実現しているあたり、Strymonらしくて素晴らしいと思います。
人気blogランキングへ