長年にわたりペダルボード上の電源としてアップデートを続ける、CAJのAC/DC Stationが新しくなりました。
「CAJ AC/DC Station VI」。バージョン6です。
新しいVIでは、8つのDCアウトと電圧表示機能を搭載。新品9V電池に近い、9.65Vの電源を供給できるようになっています。
供給できる電流容量は最大450mA。一貫してリニア方式にこだわり続ける本モデルらしい仕様です。
一般的にアダプターやパワーサプライは、このリニア方式とスイッチング方式があり、スイッチング方式は小型、軽量かつ大容量の電源を供給できますが、リニア方式と比べ、ノイズが多めという特徴があります。リニア方式はスイッチング方式と比べ、単純に電流だけをみると効率が悪いですが、その分ノイズが少なくなる傾向があります。
最近のパワーサプライはほとんどがスイッチング方式のため、パワーサプライ全体で2A(2000mA)とかそれ以上のものもあったりします。CAJ AC/DC Station VIが450mAと少なめなのは、リニア方式にこだわった作りのためですね。
ちなみに、なぜ効率が悪いかというと、その分発熱が多いから。小さな筐体でリニア方式を安定して駆動させるため、背面はこのように熱を逃がす構造となっているのもこのモデルの特徴です。
リニア方式とスイッチング方式、どちらが良いかということは一概には言えませんが、リニア方式は贅沢な仕様であることは間違いありません。(ちょっと違いますが、アンプのクラスAとクラスABの違いみたいな感じ。)
450mAあればだいたいのボードに供給できる、ということも書かれていますが、実際に使用する際には手元の機材の仕様を確認した上で、ということはどのパワーサプライにも言えることですね。各端子がアイソレートされているタイプではないので、デジタルと混合させると、機材の組み合わせによってはクロックノイズが混ざる場合もあります。
ただ、アナログペダルに電源を供給するパワーサプライとしてはノイズ面も含め、最適なモデルの1つだと思います。
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