![]() Z.VEX FUZZ FACTORY VEXTER SERIES |
では、ZVEX Fuzz Factory Vexter Seriesのレポート、いってみましょう!
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ところで、「ファズ」の定番といえばいくつかありますが、やはりBIG MUFFとFuzz Faceというのは「レスポール」と「ストラト」のような2大定番といっていいのではないでしょうか。そこに、TONE BENDERとRoger Mayer OCTAVIAを合わせて四天王、そして、今回試したZVEX Fuzz Factoryは、その独自性、知名度、人気などを考えると、「5つめの定番ファズ」として入れていいと思います。
まぁ、いろいろ細かいことを言っていてもしかたがないので、セッティングからいきましょう。
YAMAHA GA-10
今回は、ちょっと違った場所で試しました。もともと発振系のペダルだけに、普通の楽器屋さんで試すのはちょっと・・・というのは以前にも書いたと思います。
じゃあどこで「試した」のかというと・・・このセッティングはで分かる方は分かってしまったかもしれませんが・・・そう、私の部屋ですw
結論からいいます。ZVEX Fuzz Factory Vexter Series、昨日届きました!
↓禍々しい香り漂う袋に包まれてやってきたファズファクトリー
ええと、ESPの袋は、CRAFT HOUSEさんの袋です。私が調べた限りでは、新品のファズファク、Vexterシリーズでの現在の最安値はこちらのお店でした。このお店、3000円以上で送料も無料、さらにすごい品揃え。その割りにはお店の名前が聞いたことなかったので、どういうところだろうと思っていたら、ESPさんだったわけです。納得ですw
それで、結局買ったわけですが、詳しい「レビュー」はまた改めておこないます。昨日いじったのはまさに試奏というレベルでしたので、そのファーストインプレッションを試奏レポートという形で行いました。
では、サウンドの方、みていきましょう。
- 操作性
噂どおりですw
まず、それぞれのツマミの意味を分かっていないと何がなにやら分からないと思います。ちなみにツマミはVol、Gate、Comp、Drive、Stabとなっていて、それぞれ音量、ブチブチ感、潰れ感、歪み、そして発振をコントロールするものです。Stabは全開にすることで発振が止まり、安定します。
また、これらのツマミの効きがとてもいい上に、特に発振についてはギター側のヴォリュームやトーンでもころころ変化します。
しかし、これらのツマミは、役割が理解できると、逆にこれほど操作性のいいものはないのではないか、というほどです。たしかにシビアですし、その日の条件に応じても変化する、という話ですが、ここまで感覚的な操作ができるツマミはなかなかないと思います。特にStabを全開にして安定させた状態でのGateやCompツマミは、「感覚的な音作り」ができるのでとても重宝すると思います。
- サウンドレポート
まず、Z.VEX(メーカー)さんかPCI(代理店)さんかCRAFT HOUSE(販売店)さんの誰かの心遣いに感謝しなければなりません。私はThe fuzz bookなどを先に読んでいたので問題はなかったのですが、今回届いたとき、ツマミの位置が普通とは違っていたのです。通常新品のエフェクターのツマミといえば、BOSSのように全てが12時になっているか、または全てが0の位置にあるのが普通なのですが、今回買ったZVEX Fuzz Factory Vexter Seriesは、箱を開けるとVolが0、Stabが全開になっており、他のツマミが全て10時を向いている状態でした。つまり、「あとはVOLを上げればそのまま普通のファズとして使える」セッティングに最初からなっている状態で届いたわけです。これには感心しました。
そして、そのセッティングのままVolを9時くらいに上げて弾いてみたのですが、すばらしい!
普通に感動しました。今まで私にとって「ファズ」といえばマルチエフェクターに入っているデジタルファズで、やたらとゲインが高くゴリゴリして耳障りなだけの扱いにくいサウンドだと思っていたのです。「本物」のファズはこんなに美しいとは思っていませんでした。
ジャリっとしていて、それでいて表現豊かで、中に血が流れているような生きたサウンド・・・最近、とあるナチュラル系オーバードライブを手に入れ、使っているのですが(今週末に記事にします、お楽しみに!)、そのオーバードライブにも「生きたサウンド」は感じました。しかし「生々しさ」では圧倒的にこちらです。あぁ、これがファズの魅力なんだ、と納得しました。
さて、ツマミをもう少しいじってみました。Gateを上げるとブチブチとして生々しさに拍車がかかり、さらにCompを上げるとサスティンがしばらく続いていきなり途切れる、という面白い現象がでてきたり、本当に幅広いなどという表現では表しきれないような、音作りの「奥行き」を感じました。
発振もいろいろと遊べて楽しいです。いいセッティングを見つけるのには一苦労ですが、その作業もまた、楽しいですね。
これだけではなんなので、発振音を録音して遊んでみました。
Vexterさん(毛皮工場勤務、アメリカ出身)の歌う「君が代」
Stabツマミをまわして音程調整をしています。あるところを境に急に音程が上がるので、途中すごい音痴になっているところがあります。また、歌詞の合間ではちょっとギターをいじったりして遊んでいます。
というわけで今回はZVEX Fuzz Factory Vexter Seriesの試奏レポート・・・ファーストインプレッションでした。このペダルは本当にすばらしいです。オーバードライブのように手軽に扱えるものではないですが、「ここぞ」という場面で効果的に使えば、これ以上ないサウンドを作ることができそうに思いました。ちょっとファズにハマりそうですw
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- 追記;発振音の実験をしてみました。動画も用意しています。是非ごらんください。