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BOSS SD-2 DUAL OVERDRIVE


久しぶりにハードオフに行きました。すると「ジャンクコーナー」で、これを見つけました。
既に生産終了となっている、「BOSS SD-2 DUAL OVERDRIVE」です。これ、きになってたんですよ。評判はけっこう中途半端で、「最高」という人と、「まぁまぁ」という人がいるみたいです。「使えない」という評価はそこまで多くないですね。
かのHarmony Centralではけっこう評判はいいですが・・・機能的にみれば相当よくできた機種なので、どんなもんかな、と思っていました。
では、さっそくいってみましょう!

BOSS SD-2 DUAL OVERDRIVE


こちらが今回購入したBOSS SD-2です。もともとはBOSS SD-1の後継機種として開発されたものの、なぜかSD-1よりも先に生産終了するというおちゃめなペダルです。発売は1993年4月で、99年いっぱいまで売られていたようですね。
このペダルは、BOSSの歪み系コンパクトの中では、過去から現在までを通してみても、今のところ最も機能的なペダルであると思います。
まず、このペダルは「クランチ」「リード」の2ch仕様となります。コントロールは、91年にBOSS MT-2で初めて使われた「2軸ポット」を3つ採用することで、LEVEL、TONE、DRIVEを各チャンネルごとに独立して設定できるようになっています。そして、それぞれのモード切替スイッチが搭載されています。
モード切替スイッチは、3Wayのロータリースイッチとなっており、一番左のポジションでは、SD-2は常時ONとなり、ペダルを踏むとクランチ⇔リードと切り替わるモード、真ん中のポジションは、リードCh.固定、そして一番右では、クランチCh.の固定となります。また、INPUTの隣に「REMOTE」端子が搭載されていて、切り替えスイッチをクランチの位置にしてここにBOSS FS-5Lなどをつなげば、本体のフットスイッチでON/OFF、そしてFS-5Lでチャンネル切り替えが可能となります。
機能的観点から見たこのペダルの優れた点は、やはりこの「完全独立2ch仕様」という点ですね。どうやら通る回路も独立しているみたいです。「2in1」のBOSS歪み系といえば、BOSS OS-2というペダルもありますが、そちらはODとDSをミックスするというタイプなのに対し、SD-2は完全に独立して扱えるというのが素晴らしいです。
では、いくつか写真を撮りましたので見てみましょう。
 

クランチチャンネル時、LEDは緑色に光ります。
 

こちらはリードチャンネル。LEDはオレンジ色に見えますが、赤です。
 

このサイズに独立2chの歪み系回路を入れたため、ものすごい量のパーツが使われることとなっていますね。
 

こちらが基板です。パーツの量が本当に半端ないです。
 

オペアンプはBOSSお得意の、三菱製M5218ALです。ここには2つ並んでいますが、基板ではもう一つ、計3つのM5218ALが使われています。
 

東芝製TC4011BPも使われています。どうやらスイッチング、つまりチャンネルの切り替えに使うみたいです。
 

これは衝撃!なんとLEDクリッピングです。どうやら片方のチャンネルは一般的なLEDを2つ使ったクリッピング(写真上)、そしてもう片方のチャンネルはLED2つと通常のダイオード1つを使った珍しい形の非対称クリッピングとなっているみたいですね。(写真下)おそらく写真下の方がリードチャンネルではないかと思います。
 

電池蓋をあけるためのサムスクリュー周辺を保護するゴムパッキン。見事にボロボロですね。これは、ペダルそのままサムスクリューだけを回したときや、ちゃんとスクリューを回しきらずに強引にフタをあけるとなってしまいます。これを回避するためにも、電池交換時にフタを開ける際には、フットスイッチを踏み込んだ状態にして、サムスクリュー(ネジ)をめいっぱいまわして交換しましょう。

では、レビューの方いってみましょう!

  • 操作性

多機能なペダルですが、操作はとても分かりやすいです。2軸ポットはライブ等での視認性には少し欠けるかもしれませんが、これは仕方がないですね。
モード切替スイッチを一番左のクランチ⇔リードのモードにしたあと、別の位置に切り替えるといったんペダルがOFFになる仕組みになっていますが、これは一瞬とまどうかもしれません。実は、このペダルのジャンクの理由が「音出ましたが不安定です」となっていたんですね。これは推測なんですが、ここでハードオフの店員さんも戸惑ったのではないかと思います。ペダルがONになっていたのにスイッチを切り替えるとOFFになる→不安定となった可能性がありますね。実際に音を出してみましたが、不安定どころかものすごく安定していましたw

  • サウンドレポート

ちょっと録ったのが夜だったので短いですが、まずはサンプルを載せてみますね。

サンプルサウンド

クリーン→クランチ→リードの順です。TONE、DRIVEはクランチ、リード共12時、VOLUMEはクランチが1時、リードが12時です。ギターはテレキャス、リアPUです。アンプはHughes&Kettner TUBEMAN IIのクリーンチャンネルです。
聴いていただければ分かると思いますが、クランチチャンネルは相当ゲインが低く、リードチャンネルはけっこうゲインが高いです。LEDクリッピングのせいでしょうか、どちらかといえばマーシャル系サウンドですね。LEDクリッピングは、Landgraffなどの3モードオーバードライブでは「マーシャルモード」としてよく使われます。(1988年に発売された初代Marshall The Guv'norに使われたのがLEDクリッピングでした)
ものすごく手前味噌なセッティングでしたが、なかなかいい音してると思います。機能的にもいい感じで、音もいいのになぜ廃盤になったんでしょうね。思うに、クランチチャンネルのゲインが低すぎ、リードチャンネルのゲインが高すぎたということではないかと。つまり、このペダルには「一般的なオーバードライブ」を求める方が多かったのではないかと考えます。なんせBOSS SD-1の後継として作られたモデルなわけで、これはSD-1と比較すると違いが大きすぎると思います。全く別の型番で売れば、もしかすると今も残っていたかもしれないと思いました。
 
というわけで、BOSS SD-2 DUAL OVERDRIVEのレビューでした。これ、相当いいですよ。中古でもあまり見かけないんですが、もし見かけたら是非試してみてください!ちなみにハードオフでこのペダルに付けられていた価格は、3000円未満でしたw

    • 追記:各チャンネルフルゲイン、フルヴォリュームのサウンドをUPしました。→こちら


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