Ilitch Electronics/Twin Drive DDO【イリッチエレクトロニクス】【smtb-ms】 |
その名も「TWIN DRIVE」ということで、名前のとおりの2ch仕様のオーバードライブということですね。
一般的に、2ch仕様の歪み系といえば、「バッキング用」のサウンドと「リード用」のサウンドとなっていることがほとんどなのですが、このペダルは独創的で、Ch.1が「オーバードライブ」、Ch.2が「クリーン」なんですよね。では、ペダルは常時ONかといえばON/OFFができるんですよ。
これはどういうことか、という前に、ILITCH独自の「MAMP」デザインについて書きます。
MAMPデザインとは、クリッピングや単純な増幅をせず、「ギターからの信号全てを処理し、チューブアンプのようなサウンドにする」というコンセプトに基づいて作られた技術だということですね。
それを踏まえて、このCh.2について考えると、エフェクトのOFF時のクリーンとは違い、「チューブアンプ風のクリーンサウンド」ということになります。つまり、これはソリッドステートアンプやラインレコーディングの宅録環境などで、「チューブライクな歪み」と「チューブライクなクリーン」を作り出すために生まれたペダルなわけですね。
コントロールは、Ch.1がVolume、Tone、Dyna Dist、Driveとなっていて、これは従来の、ILITCH CLASSIC ONEなどの歪み系と同様ですね。そしてCh.2はVolume、Filter、Gainとなっています。クリーンサウンドにもかかわらず、Gainコントロールを備えているというのもおもしろいですね。真空管アンプならではの、微妙に歪んだようなクリーンサウンドを作り出すためなのでしょうか。一応、フルゲインでクランチ程度まではいくみたいです。
Filterの働きについては現時点ではよく分かりません。アメリカの公式サイトにも、このペダルが載っていないんですよね・・・。おそらく、高域強調型のFender系クリーンか、低域強調型のVOX等ブリティッシュ系クリーンかを設定するのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。
しかし、これはまたおもしろいペダルではないかと思います。既に音質には定評のあるILITCHだけに、このペダルもきになるところですね。なんだか、まるでプリアンプとしても使えそうな雰囲気があるような気がします。実際のところどうなんでしょうか。試してみたいですね。
人気blogランキングへ