久しぶりに、新連載記事を書いてみようと思います。twitterでちょっとつぶやいてみたところ、たくさん反響をいただいて、是非やってほしいと言われました、マーシャル系エフェクター特集です。
名付けて「ぶりすと!」ということで、これは「British like stompboxies」の略です・・・ってのは後付で、なぜか頭の中に浮かんできたのがこの4文字だったというだけですw
私は以前からマーシャル系の歪みペダルが好きで、いろいろと集めたりしています。どっちかというと、個人的な好みもあって、上の写真のように定番ペダルよりもハンドメイド系ペダルに偏ってるんですが・・・けっこうレビューしていないペダルも増えてきたので、せっかくだからレビューしながら比較してみよう、というのがこの連載の趣旨となります。
今回は、Vol.0ということで、最近のマーシャル系エフェクターをいくつか、まとめてご紹介してみます。すでによく知られたマーシャル系ペダルを少しと・・・あと最近のハンドメイド系エフェクターまで、軽くご紹介してみます。
では、ぶりすと!Vol.0、いってみましょう。
- 定番マーシャル系エフェクター
まずは、「マーシャルサウンドならこれ!」というペダルをご紹介します。といっても、ただマーシャル系というだけなら本当に数え切れないほどの数があるので・・・評判のいいもの、というか、マーシャルライクなペダルが欲しいと言われてまずおすすめできるようなモデルから行ってみますね。
Marshall Guv'nor
マーシャル系エフェクターの元祖、といえば、やはりこのペダルでしょうか。すでに生産されておらず、今ではGuv'nor Plusというペダルが売られていますが、「定番」と言えるのはやはりこの初代Guv'norだと思います。
なんせ「マーシャル」から発売された、マーシャルサウンドシミュレーターです。今のようにハンドメイドエフェクターといわれるジャンルすらなかった時代、発売された当時はどれほど話題になったのか想像に難くありません。初期ロットの英国製モデルと、後期型の韓国製モデルがあって、サウンドにも違いがあるようです。写真は私の持っている、韓国製モデルです。
Tech21 Sansamp GT2
3種類のアンプシミュレーションが搭載されたアナログアンプシミュレーターの定番モデルですが、この中のBritishがマーシャル系サウンドとなっています。ロングセラーモデルで、非常に人気が高いです。ハイゲインまでカバーすることができます。最近は、Sansamp Britishというマーシャルに特化したモデルも発売されています。
Radial Tonebone Hot British
真空管を搭載した、マーシャルサウンドシミュレーターです。上で挙げたモデルと比べると比較的新しいペダルですが、それでも今では定番と言っていいのではないかと思います。上位機種の多機能版Plexitubeや真空管なしのBones Londonも同じ雰囲気のサウンドです。
Z.VEX The Box of Rock |
【エフェクター】Lovepedal COT50 (Church Of Tone) [Silver] |
- 最近のハンドメイドモデル
それでは、最近のマーシャル系ハンドメイドモデルをご紹介します。一部以前から発売されていた物もありますが、基本的に最近知名度が出てきたモデルを中心にご紹介してみます。
OKKO Diablo
ドイツ製のマーシャルライクなディストーションペダルです。FETを使ったディスクリート回路の歪みで、単純にマーシャル風味な音色を作るだけでなく、ちゃんとアンプライクな反応性を持ったペダルですね。多彩なコントロールも特徴的です。
マーシャル系サウンド!!Catalinbread Dirty Little Secret 【エフェクターセット付】 |
D-CUSTOM GUITARS Distron ディストーション |
真空管を再現したオーバードライブCmatmods Brownie 【smtb-u】 |
Himmelstrutz Elektro Art FETTO
ブランド名は「ヒメルストゥルツ エレクトロ アート」と読みます。スウェーデンのブランドですね。ペダルは名前の通りFETを使った回路を搭載していて、マーシャルライクな歪みにこだわって作られていると言うことです。
【オーバードライブ】Menatone King of the Britains |
といった感じでしょうか。まだまだいろいろとあるんですが・・・おおまかに国内、および海外で評判の良いペダルをいくつかご紹介してみました。ぶりすと!では今後、今回ご紹介したペダルの中からもいくつかレビューを書いていこうと思います。そして、最終的には・・・うまく表現できるかわかりませんが、いくつかのマーシャル系歪みペダルの特性の違いを図解することにチャレンジしてみようと思っています。現時点で比較の候補は10台くらいありますが、まだ増える可能性もありますw
それにしても、こうして見てみるといわゆる「マーシャル系」ペダルって、おおまかに3種類に分けられるような気がしますね。一つは、Guv'norの系譜といいますか・・・LEDクリッピングによってマーシャルライクな歪みを作り出すタイプ、2つ目は、いわゆる「アンプシミュレーター」ですね。今回、ぶりすと!ではデジタルペダルを取り上げる予定は今のところないのですが、アナログデジタル問わず、アンプシミュレーターと言われるペダルにはマーシャルをシミュレートしたモデルが多数存在します。そして3つ目が・・・最近のキーワードでしょうか、「FET」ですね。FETを使った歪みは全てがそうというわけではないのですが、高い反応性と太いサウンドを作り出す特徴があるようです。マーシャル系の味付けをするには使いやすいのかも知れませんね。
それでは、次回、Vol.1からはマーシャル系ペダルの連続レビューをやっていこうと思います。定期的な連載はちょっと厳しいので、不定期にやっていくことになると思いますが、そこはご了承くださいね。