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今、改めて定番を振り返る! Vol.13 〜アナログディレイ編〜


数あるエフェクターの中から、定番ペダルを振り返ってみる特集。前回は多機能モジュレーションペダルをいろいろ見てみましたが、今回はアナログディレイを見てみようと思います。
ディレイペダルは、歪み系と肩を並べるほど人気が高く、非常に数も多いので、いくつかに分けて特集していきます。その最初となるのが今回のアナログディレイですね。アナログディレイは、その名の通りアナログ回路のディレイペダルです。ディレイの歴史は古く、1950年代頃にまでさかのぼります。
ディレイとは、遅延を意味する言葉です。音が遅れて聞こえてくることからディレイと言われています。原音に対し、時間をずらして音を再生することで、やまびこのような残響効果を得られるのがこのペダルの役割ですね。つまり、腹話術ができなくても、ディレイがあれば「あれ、声が、遅れて、聞こえてくるよ」なんてのもできます。
最初にディレイを楽曲に取り入れた人が誰かは定かではありませんが、Gibson Les Paul Modelで有名なレス・ポール氏がその最初の人物ではないかと言われています。まだテープが高価だった時代、彼はレコードを何枚も使って、ディレイ効果を出していました。レコードに溝を刻んだ先に再生ヘッドを載せ、遅延効果を得ていたといいます。後にテープレコーダー(といってもオープンリールです)に再生ヘッドを追加することで、テープエコーの原形のようなものも製作し、実際に使用しています。
実際に製品として作られたディレイエフェクトでは、初期には磁気ディスクを使ったディスクディレイや、レス・ポール氏のようにテープを使ったテープエコーなどがあり、その後BBDという遅延素子を用いたアナログディレイが登場します。そして、「記録」に関しては非常に強いデジタルを使ったデジタルディレイが登場。デジタルディレイは専用のディレイチップの時代からDSPによるコンピュータ化などを経て、アナログ時代には考えられなかったロングディレイを生み、アナログディレイは過去の遺物となりかけるほどになりました。
そして使われなくなったBBDは作られなくなり、BBD枯渇によりアナログディレイの製作ができなくなる、と騒がれたのが2007年ごろの話です。あのころは生産が終わった松下製BBDをストックしているブランドか、または自社でBBDを製作しているMaxonくらいしかアナログディレイの生産ができなくなるのではないか、と言われていました。
そんな折りに注目されたのがPT2399というディレイチップで、チップ単体デジタルディレイの処理を完結し、他は全てアナログ回路で組むことが出来るという、デジタルとアナログのハイブリッドなディレイも台頭します。同時期に、中国のCoolaudioというブランド(Behringerが立ち上げた?)によるBBDの生産がはじまり、今ではCoolaudioによるBBDチップが安定供給されるようになりました。それにより、現在は各メーカーから様々なアナログディレイが発売されています。
ものすごくおおざっぱにディレイの歴史を見てみましたが、単純に「弾いた音を繰り返す」というエフェクトでも、その構造や機能、味付けにより違った音色を作ります。では、今定番のアナログディレイを見てみましょう!
※「定番」に定義はありません。あくまで個人的な印象も含んでいますので、これが入っていない、これは定番じゃない、といったご意見もあるかもしれませんがご了承ください。メーカーのアルファベット順にご紹介します。また、一部定番ではない注目モデルもご紹介します。

Arion SAD-3 Stereo Delay

まずはこちら。Arionの非常に低価格なアナログディレイペダルです。ステレオ対応のアナログディレイで、コントロールはDelay、Time、Repeatとシンプル。また、ステレオとダイレクトの切替スイッチがあり、原音を個別に出力させることもできます。
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Electro-Harmonix Deluxe Memory Man

続いてこちら。長年アナログディレイの定番モデルとして君臨する、Electro-Harmonixのアナログディレイ「Deluxe Memory Man」です。Blend、Level、Feedback、Depth、Delayノブと、コーラス/ヴィブラート切替スイッチを搭載。ダイレクト音を個別に出力するアウトプットも搭載しています。深くかかるモジュレーションディレイとして使うこともでき、多くのプレイヤーが愛用するディレイペダルの1つです。
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Electro-Harmonix Deluxe Memory Man Tap Tempo

そんなDeluxe Memory Manに、さらに現代的な機能を追加したのがこちらです。コントロールはBlend、Gain、Rate、Depth、Feedback、Delay。8分、付点8分、16分、3連4分、3連8分の5モードのタップテンポを搭載し、さらにエフェクトループも装備。Blend、Rate、Depth、Feedback、Delayのどれか1つを設定してエクスプレッションペダルでコントロールしたり、外部タップスイッチにも対応した多機能なメモリーマンとなっています。あえて松下製のBBDを用いるなど、音へのこだわりも非常に高いモデルです。最長1100msと非常に長いディレイタイムにも対応しています。
サンプルムービー
 

Electro-Harmonix Deluxe Memory Man 550-TT

こちらは、さきほどのTap Tempoモデルと同じ機能ですが、ディレイタイムを550msに絞ることでより低価格を実現したモデルです。
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Electro-Harmonix Memory Boy

Electro HarmonixMemory Boy

Electro HarmonixMemory Boy
価格:16,590円(税込、送料別)

よりコンパクトかつ低価格に、エレハモのアナログディレイサウンドを味わえるモデル、それがこのMemory Boyです。Delay、Depth、Blend、Feedbackコントロールでモジュレーション機能も搭載しており、モジュレーションの波形切替やヴィブラートとコーラス、さらにエクスプレッションペダルの切替スイッチを搭載。エクスプレッションペダルではディレイのモジュレーションをコントロールできます。最大ディレイタイムは550msです。
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Electro-Harmonix Deluxe Memory Boy

Electro HarmonixDeluxe Memory Boy

Electro HarmonixDeluxe Memory Boy
価格:26,880円(税込、送料別)

そんなMemory Boyにより多彩な機能を追加したがDeluxe Memory Boyです。Blend、Gain、Rate、Depth、Feedback、Delayコントロールに8分、付点8分、16分、3連4分、3連8分の5モードのタップテンポを搭載。Rate、Depth、Feedback、Delayの1つをエクスプレッションペダルに割り当てることもでき、さらにエフェクトループも装備しています。
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Electro-Harmonix Deluxe Memory Toy

そして、コンパクトサイズの低価格モデルがこちら。Memory Toyです。Delay、Blend、FeedbackにモジュレーションのON/OFFスイッチを搭載。自ら「オモチャ」だと言い切っているモデルですが、十分な機能を備えたアナログディレイです。最大ディレイタイムは550ms。
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Ibanez ES2 Echo Shifter

まだ発売されたばかりの新しいディレイですが、今後の定番になっていくであろうモデルということでご紹介します。非常にレトロな外観のこのアナログディレイは、Ibanezの最新作となるペダルですね。
Feedback、Mix、Depthの3ノブに、フェーダー式のディレイタイムコントロールを搭載。OscillationとModulationスイッチにより、いつでも発振やモジュレーションをかけることが出来ます。さらに、タップテンポにも対応し、ディレイタイムは最大1000msと長く設定されています。いろいろな機能をぎゅっと詰め込んだモデルですね。
レビュー
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JHS The Panther

さて、定番モデルではないですが、今回の注目ペダルがこちらです。多機能なデジタルディレイはありますが、Deluxe Memory Man Tap Tempoを超えるほど多機能なアナログディレイはそれほど多くはありません。このモデルはそんなペダルの1つですね。
コントロールはFeedback、Mix、Time、Speed、Depth、Subdivision、フットスイッチはON/OFF、エフェクトループのON/OFF、そしてタップテンポ。タップテンポは4分音符、付点8分音符、8分音符、3連符の4種類から設定可能です。入出力端子はインプットとアウトプット、ドライアウトを搭載し、タップテンポ、エクスプレッションペダル、エフェクトループのSEND/RETURNを搭載しています。タップテンポは、外部フットスイッチによるテンポ設定だけでなく、このペダルで設定したタップテンポを出力し、他のペダルと同期させることもできます。その際、内部スイッチでタップテンポ出力時の極性も設定出来るので、使っているペダルに合わせることができます。また、エクスプレッションペダルは全ノブを好きな組み合わせでアサイン可能。さらにミニスイッチでヴィンテージBOSS DM-2とEHX Deluxe Memory Man風の音色を切り替えることも可能。非常に多機能なアナログディレイです。
ビデオマニュアル(英語)
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Malekko Ekko616 MkII

続いて、Malekkoの定番アナログディレイです。コンパクトなサイズながら、Time、Mix、Regen(Feedback)に加え、Speed、DepthノブとモジュレーションのON/OFFスイッチ、およびバイパスをトゥルーバイパスとするかバッファードバイパスとするかを切り替えることができます。650msまでのディレイタイムに対応し、十分な機能で使いやすいモデルとして有名ですね。
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Malekko LoFi EKKO 616 MkII

続いて、Ekko616をさらにローファイ化したモデルです。ショートディレイではスラップバック風に、ロングディレイではリングモジュレーター的な音色も得られるモデルです。
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Maxon AD9Pro

MAXONAD9Pro [Analog Delay]

MAXONAD9Pro [Analog Delay]
価格:25,200円(税込、送料別)

長年アナログディレイを製作しているMaxonのコンパクトなアナログディレイです。Delay Time、Delay Level、Feedbackに、アナログディレイ特有のノイズを排除するノイズリダクションスイッチを搭載。最大450msで、マクソンらしいアナログディレイを作り出します。
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Maxon AD999

MAXONAD999

MAXONAD999
価格:23,600円(税込、送料別)

定番中の定番アナログディレイです。自社製BBDにより、900msのロングディレイに対応し、発馬時当時は世界最長のアナログディレイだったモデルですね。そのサウンドは独特の澄んだディレイサウンドで、定番かつロングセラーなモデルとなっています。Delay Time、Repeat、Delay Levelのシンプルなコントロールを持ったモデルです。
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Maxon AD999Pro

MAXONAD999Pro

MAXONAD999Pro
価格:30,700円(税込、送料込)

そして、AD999に3/8、4/8、5/8のマルチタップディレイを加えたのがこのモデルです。アナログマルチタップディレイは他ではほとんどみかけない仕様で、Maxonならではのモデルと言えますね。
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Maxon AD10

Maxon AD10 Analog Delay

Maxon AD10 Analog Delay
価格:15,500円(税込、送料別)

数々のアナログディレイを製作するMaxonの、最新アナログディレイがこちらです。コンパクトで低価格を実現したモデルですね。Delay、Repeat、Blendのシンプルなコントロールですが、最大600msのディレイタイムにも対応。今後定番モデルの1つとして定着していくのではないかというモデルです。
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Mooer Ana Echo

様々なミニサイズペダルを展開する中国のMooerによるアナログディレイです。ヴィンテージアナログディレイの定番、BOSS DM-2をベースに作られたモデルで、他ではほとんど見かけないミニサイズのアナログディレイとなっています。コントロールはEcho、Rate、Intense。20ms〜300msのディレイタイムを持ち、強力な発振でも知られるモデルです。
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MXR Carbon Copy Analog Delay

非常に人気の高いコンパクトなアナログディレイです。Delay、Mix、Regen(Feedback)コントロールに、モジュレーションのON/OFFスイッチを搭載。最大600msとシンプルながら使いやすい機能を充実させたモデルですね。
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Way Huge Aqua-Puss MkII

WAYHUGEAQUA-PUSS mkII

WAYHUGEAQUA-PUSS mkII
価格:21,800円(税込、送料別)

ダンロップ系列となって復活したジョージ・トリップスによる伝説のブランド、Way Hugeのアナログディレイです。元々かつてのWay Hugeで最も人気が高かったというアナログディレイを新たに製作し直したモデルですね。
基本的にBOSS DM-2をベースにしたモデルで、コントロールはDelay、Feedback、Blendとシンプル。20〜300msのディレイタイムに対応し、独特のディレイサウンドを作ります。
レビュー
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Way Huge Echo-Puss

Way Hugeの新たなアナログディレイです。Delay、FeedbackにDepth、Speed、Tone、Blendノブを搭載。最大600msのディレイタイムに、モジュレーション機能を搭載した、使いやすい現代的なアナログディレイです。
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Way Huge Supa-Puss

WAYHUGESupa-Puss Analog Delay

WAYHUGESupa-Puss Analog Delay
価格:26,460円(税込、送料別)

そして、Way Hugeの中で最も多機能なのがこのモデルです。6つのBBDを用いて、ロングディレイに対応。Delay、Mix、Feedback、Depth、Speed、Gain、Toneノブを搭載。Feedbackノブはボタンとしても使える形です。Delayノブでは900msまでの設定ですが、タップテンポ機能を搭載し、これにより50msから最大3000msまでの設定が可能というとんでもないアナログディレイです。また、エクスプレッションペダルでディレイタイムのコントロールも可能です。
タップテンポは4分、付点8分、3連符、16分で設定でき、Feedbackノブを長押しすればChase Modeというモードで、ディレイが5種類のリズムを刻みます。タップテンポスイッチも、長押しでシームレスディレイとトゥルーバイパスの切り替えが可能。とくにリズミックディレイはこのモデルならではの特徴といえそうです。
サンプルムービー
 
と、いうわけで、各メーカーの様々なアナログディレイを見てきました。
シンプルにヴィンテージを再現したものから、使いやすさを重視した現代的なモデル、そして超多機能なモデルまでいろいろなモデルが出ています。個人的にはヴィンテージスタイルのモデルが好きで、冒頭の写真を見ても分かるとおりそういったモデルばかり(しかもあまり定番でないもの)をそろえてしまっていますが・・・特に人気が高いのはスタンダードなモデルだと思います。だいたい600ms前後のディレイタイムで、コンパクト、手頃でモジュレーションも搭載、といったモデルが特に定番と言えるのではないかと思います。
ONにしていつまでも弾いていたい甘くて暖かい音・・・それこそがアナログディレイの醍醐味だと思います。いろいろなモデルを試して、合ったモデルを見つけてみてください!
 
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