少し間が空いてしまいました。2001年からのBOSSペダルを振り返るこのシリーズ、第1回の2001年から、前回の第5回で2000年代は終わり、今回から2010年代に入っていきます。
今も現行品としてラインナップされているモデルが次々に発売された時期ですね。見てみましょう。
- 2010年
この年、BOSSはあまり新製品を出しませんでした。その代わりというか・・・BOSSの新しい時代を担う、名機が登場します。
BOSS ST-2 Power Stack
アンプ特有のパワー感を融合したコンパクト・エフェクターBOSS / ST-2 (PowerStack) |
「デジタルの割に良い音」ではなく「良い音」を作る歪みペダルとして、人気の高いモデルとなったペダルですね。歪みとしては、所謂マーシャル系サウンドを作るペダルです。内部はDSPを用いたデジタル回路で、Level、Bass、Treble、Soundノブを登載。Soundは12時あたりまでが通常の歪みで、それ以降ではノイズも増えますが激歪みの領域にまで達する、幅広いペダルです。
このあたりから、デジタル、特にDSPの技術が進み、BOSSやLine6ばかりではなく、様々なデジタルペダルが人気を博していきます。アナログだから、デジタルだから、というところが焦点では無くなり、ペダルそのものの完成度が問われる、当たり前といえば当たり前の状態になって行きます。BOSSペダルとしても、ある意味アンプシミュレーターなこのペダルに、COSM等の表記はありません。
レビュー
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BOSS PS-6 Harmonist
★★【ポイント7倍!】11/17(月) 9:59まで!【新品】BOSS / PS-6 Harmonist ハーモニスト |
PS-6は-3から+4オクターブまでの音域を持つピッチシフトで、2つの音を加える3声モードも搭載。Balance、Shift、Key、Modeの4ノブで、Balanceはライズタイム、Keyはフォールタイムの設定も可能。フットペダルを疑似的なエクスプレッションペダルとして使用する際の設定ですね。他、ピッチシフト、ハーモニー(メジャーキーとマイナーキー)、デチューンの設定ができます。
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BOSS ME-25 Guitar Multiple Effects
【送料・代引手数料無料!】BOSS(ボス) マルチエフェクター ME-25【ピック10枚付き】【TOKAI201... |
「Super Stack」ボタンによって、サウンドのローエンドを一発で強化することができ、またUSB端子をそなえていて、直接PCに接続して付属のSONER LE 8.5で録音することも可能。38秒までのサウンド・オン・サウンドが可能なループ機能もあります。
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- 2011年
2010年、波に乗ったBOSSは、さらにデジタルの路線を発展させ、新たなコンパクトペダルも充実していきます。2010〜2011年のモデルは、現時点で全て現行モデルとしてラインナップされています。
BOSS BC-2 Combo Drive
今ならもれなくボス・ステッカーをプレゼント&送料無料!!BOSS コンパクトエフェクター BC-2 / C... |
Level、Bass、Treble、Soundコントロールで、こちらもオリジナルモデルを超えるハイゲインに対応。センシティブなピッキングレスポンスを実現します。中身はST-2とほぼ同じ。デジタルのソフトウェア側で音色を変えたバージョン、と考えて良いペダルだと思います。
レビュー
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BOSS FB-2 Feedbacker/Booster
BOSS コンパクトエフェクター Feedbacker / Booster フィードバッカー / ブースター FB-2 ボス FB2 |
コントロールはBoost Level、Feedback、Tone、Charactorの4ノブ仕様。Charactorはブーストのキャラクターを調整するもので、一番左(7時)でフラットなブースト、中央(12時)で低域をブーストするファットブーストとなり、一番右(5時)でミッドレンジを強調するブースターとなります。もちろん切替スイッチではなく、連続的に可変します。また、フラットに設定してToneを調整すればトレブルブーストやハイカットブーストとして使うこともできます。もう一つの機能がFeedbacker。コンパクトペダルとしては84年発売の「DF-2 Super Feedbacker & Distortion(初期型はSuper Distortion & Feedbacker)」以来の機構です。(マルチエフェクターには登載されていました)DF-2はフットスイッチを踏み続けることでペダル内部でフィードバックを作り出すという機能を搭載していましたが、FB-2のFeedbackerも、「操作方法は」これと同じです。ただ、フィードバックの作り方がそもそも違っていて、アンプのサウンドが弦に伝わり、PUが拾っている状態の、いわゆる本物のフィードバック。そのフィードバックが起きているポイントを検出して増幅することで、オシレーション(発振)とは違う、ナチュラルなフィードバックを起こすというものになっています。そのため、ヘッドフォンを使ったりライン録りなどで音が出ないようにしていると、フィードバックは起こりません。
デジタルエフェクトならではの機能性を用いた、新しいフィードバッカーです。今から見ると流行りはしませんでしたが、斬新で面白く、使い方次第でいろいろ出来るペダルです。
レビュー
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BOSS RC-3 Loop Station
【送料無料】BOSS エフェクター RC-3 #kd |
RC-3はこのサイズながら、最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループをメモリー可能。さらにUSBでPCと連携することで、PC側にループをエクスポートしたり、PC側のWavファイルをインポートしてトラックとして使ったりも可能という非常に高機能なモデルです。
様々なリズムパターンを収録したリズムガイド機能もあり、ドラム音を出力することも出来ます。そのテンポはタップテンポで設定も可能。リズムとループ音のバランスも調整できます。
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BOSS RC-30 Loop Station
【送料無料】 BOSS Loop Station RC-30 (ループ・ステーション) |
さらに「BEND DOWN」「STEP PHASER」「SWEEP FILTER」「TEMPO DELAY」「Lo-Fi」という5種類のシンセライクなエフェクトを搭載。これらがテンポに同期してパラメータを動かすこともできるのでより多彩なサウンド作りができます。
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BOSS RC-300 Loop Station
【ループステーション】BOSS RC-300 [Loop Station] |
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共通しているのは、最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループを保存可能という点。つまり内部のフラッシュメモリは共通のものが使われているということが分かります。またPCとの連携も強化され、より多くのループトラックの管理が簡単になりました。これは特にスマートフォンやカメラの大容量化などが遠因となり、それが楽器系の機材にまで波及したことによるものだそうですが、こうして身近な技術の進歩が新たな進化を生む、というのはデジタルならではの特徴と言えるかも知れません。
以上が2011年に発売されたBOSSペダルです。2010年が少なかった分、2011年はかなり飛ばして新製品を出していたことが分かります。
この頃のBOSSは、本当に波に乗っている様子が今振り返ってもよく分かりますね。
次回は、さらに直近、2012年からのBOSSを見ていきたいと思います。