きになるおもちゃ -ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト-

ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト


きにおも@Twitter
Facebookアカウント
instagramアカウント
Line@アカウント
きになるおもちゃ@Lineブログ

がっきや速報
楽器店のセール情報や限定特価品をまとめてみます

ボカロ曲

リンク切れ等がございましたら、メールかコメントに書いていただくと助かります



きになるリスト(ニコニコ動画) Youtubeチャンネル Instagram

当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

BOSSの21世紀を振り返る! Part.6 〜2010・2011年〜


少し間が空いてしまいました。2001年からのBOSSペダルを振り返るこのシリーズ、第1回の2001年から、前回の第5回で2000年代は終わり、今回から2010年代に入っていきます。
今も現行品としてラインナップされているモデルが次々に発売された時期ですね。見てみましょう。

  • 2010年

この年、BOSSはあまり新製品を出しませんでした。その代わりというか・・・BOSSの新しい時代を担う、名機が登場します。

BOSS ST-2 Power Stack

「デジタルの歪み」。この言葉がこれまでどれほど忌み嫌われてきたことでしょうか。2001年、明らかなデジタルへの転換を図ったBOSSにとって、それを超えるのにかかった時間は計り知れないと思います。このペダルは、まさにそれを成し遂げたペダルです。
「デジタルの割に良い音」ではなく「良い音」を作る歪みペダルとして、人気の高いモデルとなったペダルですね。歪みとしては、所謂マーシャル系サウンドを作るペダルです。内部はDSPを用いたデジタル回路で、Level、Bass、Treble、Soundノブを登載。Soundは12時あたりまでが通常の歪みで、それ以降ではノイズも増えますが激歪みの領域にまで達する、幅広いペダルです。
このあたりから、デジタル、特にDSPの技術が進み、BOSSやLine6ばかりではなく、様々なデジタルペダルが人気を博していきます。アナログだから、デジタルだから、というところが焦点では無くなり、ペダルそのものの完成度が問われる、当たり前といえば当たり前の状態になって行きます。BOSSペダルとしても、ある意味アンプシミュレーターなこのペダルに、COSM等の表記はありません。
レビュー
サンプルムービー
 

BOSS PS-6 Harmonist

デジタル「でも」作れるエフェクトがあるならば、デジタル「ならではの」エフェクトもあります。ピッチシフト、特にハーモニーを追加するようなインテリジェントピッチシフトに関してはやはりデジタルペダルならではと言えます。
PS-6は-3から+4オクターブまでの音域を持つピッチシフトで、2つの音を加える3声モードも搭載。Balance、Shift、Key、Modeの4ノブで、Balanceはライズタイム、Keyはフォールタイムの設定も可能。フットペダルを疑似的なエクスプレッションペダルとして使用する際の設定ですね。他、ピッチシフト、ハーモニー(メジャーキーとマイナーキー)、デチューンの設定ができます。
サンプルムービー
 

BOSS ME-25 Guitar Multiple Effects

前年のME-70に続き、よりシンプルなMEシリーズも登場。2007年に発売されたME-20の光景となる、エントリー向けのマルチエフェクターです。アンプシミュレータ(PREAMP)とエフェクト、合わせて38種類を搭載し、メモリー数は60、さらにBOSSが設定した音色「サウンドライブラリー」を60種類搭載しています。このライブラリーはWeb上からダウンロードして入れ替えることもできます。
「Super Stack」ボタンによって、サウンドのローエンドを一発で強化することができ、またUSB端子をそなえていて、直接PCに接続して付属のSONER LE 8.5で録音することも可能。38秒までのサウンド・オン・サウンドが可能なループ機能もあります。
サンプルムービー
 

  • 2011年

2010年、波に乗ったBOSSは、さらにデジタルの路線を発展させ、新たなコンパクトペダルも充実していきます。2010〜2011年のモデルは、現時点で全て現行モデルとしてラインナップされています。

BOSS BC-2 Combo Drive

前述のST-2の兄弟機です。こちらは同じブリティッシュアンプでもブリティッシュコンボアンプの定番、Vox AC30等のVoxアンプサウンドを作るというペダルです。
Level、Bass、Treble、Soundコントロールで、こちらもオリジナルモデルを超えるハイゲインに対応。センシティブなピッキングレスポンスを実現します。中身はST-2とほぼ同じ。デジタルのソフトウェア側で音色を変えたバージョン、と考えて良いペダルだと思います。
レビュー
サンプルムービー
 

BOSS FB-2 Feedbacker/Booster

そして、BOSSにとっては異色のペダルも登場です。このペダルはブースター。それもフィードバックを作り出す機構も登載する変わったブーストペダルですね。
コントロールはBoost Level、Feedback、Tone、Charactorの4ノブ仕様。Charactorはブーストのキャラクターを調整するもので、一番左(7時)でフラットなブースト、中央(12時)で低域をブーストするファットブーストとなり、一番右(5時)でミッドレンジを強調するブースターとなります。もちろん切替スイッチではなく、連続的に可変します。また、フラットに設定してToneを調整すればトレブルブーストやハイカットブーストとして使うこともできます。もう一つの機能がFeedbacker。コンパクトペダルとしては84年発売の「DF-2 Super Feedbacker & Distortion(初期型はSuper Distortion & Feedbacker)」以来の機構です。(マルチエフェクターには登載されていました)DF-2はフットスイッチを踏み続けることでペダル内部でフィードバックを作り出すという機能を搭載していましたが、FB-2のFeedbackerも、「操作方法は」これと同じです。ただ、フィードバックの作り方がそもそも違っていて、アンプのサウンドが弦に伝わり、PUが拾っている状態の、いわゆる本物のフィードバック。そのフィードバックが起きているポイントを検出して増幅することで、オシレーション(発振)とは違う、ナチュラルなフィードバックを起こすというものになっています。そのため、ヘッドフォンを使ったりライン録りなどで音が出ないようにしていると、フィードバックは起こりません。
デジタルエフェクトならではの機能性を用いた、新しいフィードバッカーです。今から見ると流行りはしませんでしたが、斬新で面白く、使い方次第でいろいろ出来るペダルです。
レビュー
サンプルムービー
 

BOSS RC-3 Loop Station

【送料無料】BOSS エフェクター RC-3 #kd

【送料無料】BOSS エフェクター RC-3 #kd
価格:25,200円(税込、送料込)

BOSSのRCシリーズ、フレーズループレコーディングを行うこのループサンプラーペダルがさらに進化したのもこの年です。この年や前年あたりには他にもDigitechVoxなどからループサンプラーが登場しています。「フラッシュメモリ」に大幅な進化があったことで大容量、低価格化が進んだことが理由で、それ以前のループサンプラーペダルからは考えられないほどの圧倒的な進化を遂げています。
RC-3はこのサイズながら、最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループをメモリー可能。さらにUSBでPCと連携することで、PC側にループをエクスポートしたり、PC側のWavファイルをインポートしてトラックとして使ったりも可能という非常に高機能なモデルです。
様々なリズムパターンを収録したリズムガイド機能もあり、ドラム音を出力することも出来ます。そのテンポはタップテンポで設定も可能。リズムとループ音のバランスも調整できます。
デモムービー

BOSS RC-30 Loop Station

同じRC-3系列のツインペダルシリーズが、このRC-30です。RC-3同様、最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループをメモリー可能。しかもそのサンプリングループは2つのトラックに独立していて、それぞれを録音後、好きなバランスでミックスすることが可能。もちろんPCと連携することができます。ステレオ入出力の他、XLR端子によるマイク専用入力端子(Phantom電源にも対応)を搭載しています。例えば楽器のループをトラック1に、マイクのループをトラック2に、といったことももちろん出来ます。多くのリズムトラックももちろん搭載。
さらに「BEND DOWN」「STEP PHASER」「SWEEP FILTER」「TEMPO DELAY」「Lo-Fi」という5種類のシンセライクなエフェクトを搭載。これらがテンポに同期してパラメータを動かすこともできるのでより多彩なサウンド作りができます。
サンプルムービー
 

BOSS RC-300 Loop Station

【ループステーション】BOSS RC-300 [Loop Station]

【ループステーション】BOSS RC-300 [Loop Station]
価格:51,223円(税込、送料込)

さらに上位の、本格マルチエフェクター並みのモデルがこちらです。最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループをメモリー可能でPCとの連携ももちろんOK。INST、MIC、AUXのインプットを持ち、それぞれのインプットレベルを個別に調整可能。ループは独立した3トラックとなり、テンポ同期可能な16種類のエフェクトを搭載。さらにそれは本体のエクスプレッションペダルでリアルタイムに操作できます。ループトラックに含まれないリズムトラックも使うことができ、リズムと3つのトラックのバランスを決め、マスターレベルで最終調整を行うことができます。MIDIでの制御にも対応します。
サンプルムービー
 
共通しているのは、最大3時間、または99種類までのステレオサンプリングループを保存可能という点。つまり内部のフラッシュメモリは共通のものが使われているということが分かります。またPCとの連携も強化され、より多くのループトラックの管理が簡単になりました。これは特にスマートフォンやカメラの大容量化などが遠因となり、それが楽器系の機材にまで波及したことによるものだそうですが、こうして身近な技術の進歩が新たな進化を生む、というのはデジタルならではの特徴と言えるかも知れません。
 
以上が2011年に発売されたBOSSペダルです。2010年が少なかった分、2011年はかなり飛ばして新製品を出していたことが分かります。
この頃のBOSSは、本当に波に乗っている様子が今振り返ってもよく分かりますね。
次回は、さらに直近、2012年からのBOSSを見ていきたいと思います。

Part.7へ続く
 
人気blogランキングへ にほんブログ村 音楽ブログへ

Follow my blog with Bloglovin



にほんブログ村 音楽ブログへ
免責:
紹介している商品のリンク先の販売店、およびメーカーと管理人は関係ありません。
仮に御購入の際になんらかのトラブルがおきましても管理人は責任を負いかねます。
当サイトは楽天アフィリエイト、Amazon.co.jp アソシエイト、Yahoo!アフィリエイト、アクセストレード、A8.net、リンクシェア、Google Adsence、iTunesのリンクを使用しています。
また、当サイトと同じ改造を行って何らかの問題が発生した場合も責任は負いかねます。ご了承ください。
Privacy Policy