ビンテージMellotron(メロトロン)サウンドを再現!Electro Harmonix / MEL9 Tape Replay Mach... |
オルガン、オルガン、キーボードと来て、今回はメロトロンを再現する「Electro-Harmonix MEL9 Tape Replay Machine」が登場です。
エフェクターで「9シリーズ」といえばIbanezやMaxonの名機が浮かびますが、新たな時代の「9シリーズ」となるかもしれませんね。
さて、今回のモデルですが、まず元になった楽器について。元になった「メロトロン」とは、様々な楽器の音を音程ごとに録音したテープを使用し、それを鍵盤に合わせて再生するという機構の楽器です。
もともと鍵盤楽器でいろいろな音を出す、という試みは古くから行われてきました。アンプラグド、つまりアコースティックな楽器の中でその最たるものはパイプオルガンです。パイプオルガンといえばあの荘厳な音色がイメージされますが、それだけでなく、開くパイプの組み合わせにより金管楽器や弦楽器など、いろいろな音を出すことができる楽器です。
その後、電子楽器が登場すると、アナログの発振回路を使用したアナログシンセにはじまり、回路的にいろいろな音を再現する鍵盤楽器が登場します。デジタルのシンセサイザーも同様ですね。
さて、メロトロンです。メロトロンは1960年代に開発された鍵盤楽器で、構造は前述のとおり。この発想は、現代でいえばサンプリング音源を使用して様々な音をリアルに作るシンセサイザーなどに通じるものがありますね。
もちろん、テープと再生機器を使って演奏する楽器なので、現代のサンプリング音源のように様々な細かな表現ができるわけではありませんが、メロトロンはメロトロンで味のある音を出すことができるというわけですね。
今回のペダルは、そのサウンドを再現したものとなっています。
コントロールはDRY、EFFECTのVOLノブとATTACK、SUSTAINコントロールを搭載。DRYとEFFECTはドライとウェットシグナルのバランスや全体の音量を調整するもの、ATTACKは音の始まりや音量の動きを制御するものです。BRASSプリセットではフィルターのスウィープスピードとなります。SUSTAINは「プレイを止めてから音がどれだけ続くか」をコントロールします。ここはフェードアウトという形になり、プレイに対する音の伸びや余韻を変えることができます。そしてBRASSプリセットではこのコントロールは“リップバズ”の設定となります。
そして、PRESETノブで、プリセットサウンドを選択します。収録されているサウンドは以下の通りです。
- ORCHESTREA:フルオーケストラを模して作られた音をメロトロンで弾いた時の音を再現します。ギターサウンドに加え、オクターブも加わるということです。
- CELLO:チェロのソロサウンドを模したメロトロンのサウンドを再現します。ナチュラルなヴィブラートがかかります。
- STRINGS:弦楽器・・・ギターも弦楽器ですが・・・この場合ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスから成る最も一般的な構成の4ピースのストリングセクションの音を使用するテープを使ったメロトロンの音を再現します。こちらもヴィブラートがかかります。
- FLUTES:フルートサウンドを使用したメロトロンを再現します。ビートルズのStrawberry Fields Foreverなどでもフルート音源のメロトロンが使用されています。
- CLARINET:クラリネットの音のテープを使ったメロトロンの音を再現します。
- SAXOPHONE:サックスのテープを使ったメロトロンの音を再現します。ビートルズなどの楽曲を思わせる、ブリティッシュスタイルのサックスプレイを再現できるということです。歪んだギターとの相性も良いということですね。
- BRASS:トランペットライクな音を作るもので、特にコードで弾くとブラスバンドやブラスセクションのような音になります。このプリセットでは前述の通り、ATTACK、SUSTAINコントロールの役割が変わります。
- LOW CHOIR:ローヴォイス、低音のクワイア(聖歌隊)のような音を作ります。
- HIGI CHOIR:高音のクワイアのような音を作ります。
ペダルはバッファードバイパスとなっているということですね。
サンプルムービー
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