「BECOS CompIQ TWAIN」。
サイズとしてはちょっと大きめのコンパクトペダル。俗に言うPhase100的なサイズです。
その中に15のノブと6つのスイッチ、フットスイッチ、そしてLEDメーターまで搭載しています。
ペダルには2基のコンプレッサーを搭載しています。
側面にあるDB/STKスイッチで、2つのコンプレッサーをデュアルバンドとして使うか、スタック(直列)で使うかを切り替えることができます。
デュアルバンドの場合、右側が高域、左側が低域のコンプレッサーとなります。
2つのコンプレッサーにはそれぞれGAIN、RATION、THRESHOLDノブとKNEE、TIMINGスイッチを搭載。
KNEEはTHRESHOLDを越えた信号にコンプレッサーがかかるときのシグナルの折れ方の切り替え。ハードニーとソフトニーの切り替えで、ハードの方がよりはっきりとコンプレッサーがかかります。
THRESHOLDは-40dBから+10dBまで設定可能。左に回すほどコンプレッサーが強くかかります。
RATIOは1:1から1:∞まで。1:∞にするとTHRESHOLDをシグナルが越えない、リミッターとなります。
GAINは-6~+20dBまでで調整可能。
また、このコンプレッサーはアタックとリリースは自動調整となります。つまり音の速さ、伸ばす音と伸ばさない音を自動判別してアタック、リリースを合わせる形。
そして、TIMINGスイッチでアタックタイム/リリースタイムのスピード範囲を切り替えます。S(スロー)ではアタックタイムが10-15ms、リリースタイムが100-220ms、F(ファスト)ではアタックタイムが5-7ms、リリースタイムが70msとなります。
それぞれのコンプレッションのかかりは本体上部にあるLEDメーターで見ることができます。
次に下段中央にあるX-OVERとMIXノブ。
X-OVERはデュアルバンド時のHIGHとLOWのクロスオーバー周波数の調整で、70~1kHzまで調整可能。
Mixはクリーンミックスです。
そしてその2つのノブの間にあるTRIMはインプットレベルを-9~+6dBで調整可能。接続する楽器の出力に合わせてインプットレベルを調整できます。TRIMノブの上にはPEAK LEDがあり、インプットのピークを表示できます。、
そして、その皿に上。上段RATIOノブに挟まれたSCFスイッチは、クリーンミックスのクリーン側のサウンドの切り替えです。
クリーントーンにテープシミュレーターをかけることで、コンプレッサーとミックスする際により自然にミックスすることができ、バランスが良い音になるということです。
このSCFでかかるテープサチュレーションのかかりの強さは、下部にあるHI SAT、LO SATのコントロールで調整することができます。
このHIとLOはX-OVERで分けられたシグナルそれぞれにかかる設定。なので、2つのコンプがSTKモード(直列)でも、クリーントーンの上と下でテープサチュレーションを調整できます。
また、HI CUT、LO CUT、およびHI LEVEL、LO LEVELコントロールでこのテープサチュレーションのフィルターとレベルを調整することができるようになっています。
よくよく機能を見ていけば、どういう作りになっているのかはしっかり分かる作りなんですが、これだけパラメータが多いととても大変そうなペダルに見えますね。
多少スタジオコンプ・・・もちろん実機でなく、プラグインでも大丈夫ですが、その使い方を知っているというか、使ったことがあれば、意外とシンプルな構造のコンプだと分かるかと思います。
その中で、できることを突き詰めた結果、このパラメータが必要になった、というようなコンプレッサーですね。
かなりとんでもないペダルです。ギターでもベースでも使えるペダルということです。
Becos CompIQ TWAIN Dual Band / Stacked Compressor for Bass and Guitar - Bass Demo
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