PODについて書いたばかりですが・・・こちらが私の所有するモデリングマルチ、VOXのTonelab SEです。しかし、安くなったものですね。定価¥57750ですから・・・。でも生産終了らしいので、気になってる方はお早めに・・・。なくなったらプレミアつくかな?w
えぇ、はっきり言って、まだ使いこなせてません。
もともとマルチエフェクターというのは、慣れと使いこなすのに時間がかかるわけですが、最近のモデリングマルチは特に、使いこなすのに時間がかかりますね。
とはいえ、それではよろしくありませんので、レビューの方、行ってみましょう。
せっかくですから、POD XT Liveとの比較、という形で書いていきたいと思います。
- 操作性
少し独自性がありますが、使いやすいですよ。なによりスイッチとスイッチの間が離れているので、踏み間違いがおこりにくいです。どちらかというとライブユースをメインに考えられているようで、レコーディングユースがメインのPODとは対極をなす部分ですね。
独立したチューナーパネルの反応もよく、使いやすいですし、液晶もPODより大きいので見やすいです。
また、PODのように直接、というわけではありませんが、MIDI IN/OUTを装備しているので、PC用MIDIインターフェイスがあれば、PC上から各種設定をいじくることができます。
このTonelabの場合も、やはりPCから設定変更等を行わないと、設定が面倒ではないかと思います。とはいえ、左上の6つのエフェクト/シミュレータの選択つまみと、それぞれのパラメータを設定するための中央の6つのつまみがありますので、PODよりも素早い設定操作ができるかと思います。
一目見て、最もインパクトのあると思われる2つのエクスプレッションペダルは、一般的なVOX V848に代表されるワウペダルと全く同じ筐体を、光学式センサーで感じ取る、という仕組みになっているため、ガリの発生等は全くありませんし、踏み心地も非常にいいですね。
- 音質
幅はせまいですが、すばらしい、と言えると思います。
メタルやヘヴィネスのようなハイゲインサウンドには向いていません。一応出せますが、ニガテです。特にドンシャリ系の音は、別でグラフィックイコライザでもつながないと、難しいんじゃないでしょうかね。
逆に、クリーン〜クランチに関して言えば、現状のモデリングマルチの中ではトップクラスの抜けのよさ(真空管搭載してるし)を誇っています。
歪み系はPOD、クリーン〜クランチはTonelab、と使い分けることができたら楽しいでしょうね。それくらい、両者のキャラクターは違います。
ノイズは、どうしても多いです。これは現状のモデリングマルチの最大の課題でしょうね。
とはいっても、ノイズサスプレッサの効きがいいので、うまく設定すれば気になるようなことはないでしょう。
- 見た目や価格等
見た目は、最高でしょう。Tonelabをはじめ、POD XT LIVE、BOSS GT-8、DigitechのGNXと、さまざまなモデリングマルチが登場してきていますが、どれと見比べても、見た目に関して他が一段下のものに見えてしまいます。一番安いのにねw
あぁ、よく見たらZOOMのG9より安いのか・・・しんじらんねぇw
今の価格ならば即買い、で問題ないと思います。
生産が終了し、続編がでそうにもなく、Vox的にはこれ一発で終わらせてしまいそうな雰囲気ではありますが・・・もったいないように思いますね。
とはいえ、いくらいいものでも売れなければ意味がないのが資本主義の宿命(おおげさw)
生産終了も仕方ないとは思いますが、ユーザーとしては、これだけのものがこの値段で売られているわけですから、手に入る今のうちに購入されることをオススメしますよ。
YAMAHAのUD-STOMPなんかがいい例です・・・。