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エフェクターの選び方 VOL.4 〜デジタルエフェクターについて〜

「エフェクターの選び方 VOL.4」は試奏のことについて書く予定でしたが、昨日の記事に関連して、デジタルエフェクターについて書いていくと、どうもこれは「選び方」シリーズに入れた方がいいと思いまして、VOL.4はこの形とすることにしました。試奏についてはVOL.5で書くことにします。
それではデジタルエフェクターについて、いってみましょう。

  • アナログとデジタル

ギターエフェクターにおいて、アナログとデジタルというのは、内部での処理を、アナログ処理しているか、デジタル処理しているか、ということです。例えば「オペアンプ」や「BBD素子」といった、エフェクターパーツとしてよく聞くことのあるものは、アナログ回路を構成する部品であり、逆にデジタルエフェクターにおいては、それらの処理をLSIチップに収めたデジタルコンピュータで行います。
つまり、単純に言うと、同様の処理を目的としたアナログエフェクターとデジタルエフェクターにおいて、それぞれの音の特徴を変化させるものは、前者はパーツの組み合わせと回路構成、そして後者はチップに収められた内部プログラム、ということになります。

  • アナログエフェクターの長所

エレキギターにおいて、音を電気へと変換するピックアップから出力される電気信号は、アナログ信号です。そこからアナログのエフェクターを通してアンプへとつなぎ、音を出すことを考えると、この信号は最初から最後までアナログの信号のまま音となって聞こえることになります。
これは効率的であると同時に、連続関数的な、つまり「なだらかな曲線」として表されるアナログ信号がそのまま聞こえるのですから、もっとも「自然」で、「反応がいい」音、ということになりますね。

  • アナログエフェクターの短所

アナログエフェクターというよりも、アナログコンピュータ全体にいえることなのですが、アナログ信号というのは外部からの干渉に弱く、内部の部品やそれらをつなぐラインの中で、常に外部からの影響にさらされ、劣化を続けています。そうした結果、本来、出力されるはずの計算結果と、実際に出力された結果が異なる場合があります。それがアナログならではの「曖昧さ」であり、また「劣化と戦う」ということをしなければならない結果となってしまいます。

  • デジタルエフェクターの長所と短所

デジタル信号は、連続的なアナログ信号を、ある数値の範囲ごとに分割し、近似した関数を用いる信号です。

上図は、デジタル信号とアナログ信号を大げさに表現したものです。図の赤線がアナログ信号、緑線がデジタル信号です。このように、デジタル信号は、基本となる波形自体を変えてしまうため、根本的に音が変わってしまう原因となります。その代わり、デジタルエフェクターというか、デジタル信号には、アナログのような劣化が極めて少ない、という特徴があります。はっきり言って、トゥルーバイパスだとかバッファアンプだとかこだわる必要がありません。

  • デジタルエフェクターを取り巻く環境

まさに「正確な数値」をもとめることの多いコンピュータの世界において、アナログコンピュータはその「計算間違い」のようなノイズが多数発生する状態から、早い時期にデジタルへと移行しました。しかし、エフェクターにおいては、今が「革新期」であると考えています。多数のデジタルエフェクターが登場し、評価されていて、今後も大メーカーがデジタルへの移行を始める可能性が出てきています。


ですが、現状において、ことにコンパクトエフェクターにおいては、デジタルエフェクターは、その「デジタルである」ための要素を全く生かすことができません。どういうことかというと、

  1. アナログエフェクターとデジタルエフェクターの混在
  2. シールドケーブルが「アナログである」という点

特にこの2点が挙げられます。前者はともかくとして、とくに後者の原因で、デジタルコンパクトエフェクターは、高い評価を得るのが難しい状況になっています。
どういうことかというと、シールドケーブルがアナログである、ということは、そのデジタルのコンパクトエフェクターの前後はアナログ信号でしかない、ということです。確かに入力信号をADコンバータでデジタルに変換後、エフェクタ内の処理を終えて出力の直前、DAコンバータまでは劣化はほぼないに等しいのがデジタル信号です。ところが、そのエフェクターを出てしまうと、またアナログ信号に戻るわけです。これでは、たとえばいくつデジタルエフェクターをつないだとしても、AD/DAコンバータをそれだけの数、通過することになりますし、エフェクターとエフェクターの間では間違いなくアナログならではの劣化が起こっているわけです。
こんな状況では、いくらデジタルエフェクターの音作りのポテンシャルが高いとしても、現状の評価を覆せるわけがありません。

  • デジタルエフェクターの今後

これは今後というより、ほぼ妄想、期待、といったことなのですが、今後デジタルエフェクターはこうなるべきだ、という考えを少し述べてみます。
まず、デジタルエフェクターには、AD/DAコンバータを通らない、「デジタル入出力端子」が必要だと思います。今のパッチケーブルの代わりとして、デジタルケーブルを使用し、エフェクトは全てデジタルで処理するようにします。そして単体の、もしくは両端のAD/DAコンバータを使い、ギターからの出力直後、およびアンプへの入力直前に1度ずつ、AD/DAコンバータを通すようにします。
これがデジタルエフェクターの理想系の一つだと思います。そうなれば、トゥルーバイパスだとか、バッファアンプだとか、そういった処理は必要ありません。一度デジタルに変換されたら、次はアンプの直前まで全てをデジタル信号で処理することで、アナログで感じていたような「音痩せ」はほぼなくなります。

これ、絵に描いた餅にすぎないでしょうか?
私は、ここ最近特にデジタルエフェクターに熱心な日米の巨大エフェクトメーカー(B社かL社)のどちらかがこれを実現させるような気がしています。
そして、さらにユーザーが音質に満足いくようなデジタルエフェクターが多数登場するようになるころには、既にアナログエフェクターは化石と化しているのかもしれません。
現代は、その実験段階で、L社はもとより、B社も、(昨日の記事にありますように)さまざまな、チャレンジ精神旺盛なデジタルコンパクトエフェクターを出してきています。
いつの日か、ギターはデジタル信号が当たり前で、「エフェクターのモディファイ」といえば内部プログラムの変更、なんてことになるかもしれません。
ですが今は、デジタルだから、アナログだから、といった区分けをするよりも、「気に入ったから」「気に入らないから」という分け方で、それぞれの機材を選択するのがいいと思っています。

というわけで、今回はデジタルエフェクターについていろいろ書いてみました。後半ほぼ文字だらけで、読みにくかったかもしれませんがいかがでしょうか?
個人的には、アナログエフェクターのもつ魅力が大好きであると同時に、今後のデジタルにも期待をよせています。これから先どんな製品が出てくるのか、非常に楽しみです。



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