パーツ、組込、構造からスタイルまで、細部までこだわり抜いたスタイルのエフェクターを制作するカナダのエフェクターブランド、6 Degrees Fx。
驚異の作りのTS系オーバードライブペダル、「6 Degreens FX Sally Drive Advanced」を弾くことができたのでレポートしたいと思います。
6 Degrees Fx / Sally Drive Advanced【オーバードライブ】【渋谷店】【送料無料】 |
6 Degreens FX Sally Drive Advanced
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裏蓋を開けさせてもらいました。内部にはミッドレンジのブースト/カットやレスポンスを調整するトリムポットがありますが、これは今回触っていません。にしてもこの作り・・・素晴らしいです。
6 Degrees Fxのペダルは、基本的に共通のこだわりがあります。
基板は全て、こんな感じにポイントtoポイントで、タレットボードで組み上げられます。耐久性が高い形で、「クラシカルでオールドスクールな外観を美しいと考え、そう感じるが故にポイントtoポイントを採用」しているということです。
トゥルーバイパススイッチには頑丈で信頼性の高いハイグレードのスイッチを採用。配線には「20AWGのソリッドコアヴィンテージクロスワイヤー」が使われていると言うことです。
ポットはハイエンドオーディオ等に使われることが多いというBourns社製のオーディオポテンショメーター。高耐久性でスムースな可変ができるとのことですね。
抵抗はカーボンコンポジション。「ヴィンテージなルックスとハイワッテージレーティングが好み」だから使っているとのことです。
コンデンサも拘りを持って選択。基本的に「多くのハイエンドキャパシタをテストし、比較を重ねた結果、3つの違ったメーカーによる3種類のキャパシタ」を使用するとのこと。
基板は耐水性が高いというグラスファイバー製。おもしろいのが、ここに取り付けるタレットのターミナルを自社製作している点です。「トップグレードの真鍮と錫」を使い、導電性を向上させているということです。
こんな感じ。今回のペダルもこのスタイルで作られたモデルということになります。
では、レポートしてみましょう。
- セッティング
Fender USA American Standard Stratocaster
【エレキギター】Fender USA American Standard Stratocaster Upgrade (3-Color Sunburst) |
6 Degrees Fx
【渋谷店】6 Degrees Fx Sally Drive Advanced【オーバードライブ】 |
Roland JC-120
ストラト+JCのセッティングです。
- 操作性
前述のとおり内部のトリムポットは触っていませんので分かりませんが、各コントロールノブ、スイッチの使い勝手はとても良いです。ノブにラベルはありませんが、スタンダードなコントロール構成で並び順もスタンダードなので迷うことはありません。
そして、ノブを動かせば高級なポットを使っていることがすぐに分かります。ノブの動きに絶妙の溜め感があり、音の変化がとても分かりやすくなっています。オーディオ機器を分かる人なら、高級オーディオの大きなVolumeノブのような動きだということも分かるかと思います。贅沢な質感のノブです。マイナス面を言えば筐体はサイズが大きめで高さもあるので、ギリギリのペダルボードではちょっと厳しいかも、というくらいです。
- サウンドレポート
では、音について。音は間違いなくTS系のサウンドです。ただ、そこにある質感がとても高く、かなりモダンな雰囲気のTS系サウンドと言えるかと思います。Shiftスイッチでトレブル、ミッド、ローのどこを強調するかを設定できるんですが、このスイッチを切り替えると音量も多少変わりますね。ミッド(センターポジション)が最も音量が大きく、ロー(下ポジション)が次、トレブル(上ポジション)が最も音量が小さくなります。音の歪み方はその逆に感じたので、クリッピング切替スイッチに近いスタイルのスイッチと考えても良いと思います。ちなみに音量が変わるといっても、どのポジションにしてもVolumeコントロールで補正できるので音量が小さすぎ/大きすぎになってしまうということはなかったです。
「全てのノブを12時に、スイッチをセンターポジション」で、クラシック808トーンが出る、ということで、実際このあたりのセッティングが一番TSっぽい音になります。ただTSっぽいと言っても、ヴィンテージともリイシューともまた違っています。音自体がかなり豪華で明瞭なサウンドとなっていて、さらにレスポンスもオリジナルTSとは比べものにならないほど高いです。ピッキングの小さな強弱はもちろん、フルゲインでもギターのヴォリュームでクリーンまで持って行けます。
以前R3のレポートの時にも思ったんですが、なぜか6 Degreesのペダルを弾くとLandgraffを思い出します。
特にShiftがセンターポジションの状態での音は、Landgraff Dynamic OverdriveのTSモードの音をさらにレスポンス高く、ダイナミクスを広くしたようなサウンドだと思いました。実際かなり似た音も出せると思います。私は一応Landgraffも持っていますが、これまで弾いたどの“ランドグラフクローン”よりもランドグラフに近い音を作ることができるペダルだと感じました。
Shiftスイッチのポジションは、基本的にステージ、または曲中では固定して使用するのが前提と言えるかと思います。あらかじめアンプやギター、環境に合わせて最良のセッティングを選んでおき、あとはそれを使うだけ、という形ですね。上ポジションではよりアグレッシブなトーンに、下ポジションでは厚みのある音に変わりますが、どのポジションでも基本的な音の特性は変わらないので、使いやすいと思います。Gainは最大にしてもそこまでハイゲインなセッティングにはなりません。スタンダードなオーバードライブという感じです。
ランドグラフとか、あとHoney Bee ODなんかでもそうなんですが、おそらくこのペダルも、「弾いて感じたゲイン」よりも実際に「音を録ったときのゲイン」の方が高くなるタイプかと思います。つまり音がクリアで伸びて前に出る、そういうペダルですね。
TS系、特にLandgraffやLovepedalなどの少しモダンなTSサウンドが好きな方は、是非試してみてほしいペダルだと思います。すごいペダルです。
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